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「仕事を辞めたいけれど、本当に辞めていいのだろうか?」
「今の会社に不満はあるけれど、転職して後悔するのが怖い」
「こんな理由で退職してもいいのか、自分でも判断できない」
仕事を辞めるかどうか悩んでいる方の中には、このような気持ちを抱えている方も多いと思います。
毎朝、会社へ向かうのが憂うつでも、生活のことを考えると簡単には辞められませんよね。
家族がいる方なら、収入が途絶えることへの不安もあるでしょう。
私自身も、これまでに2回転職を経験しています。
最初の転職では、金融機関から未経験の不動産業界へ転職しました。
当時は今より収入を増やしたいという気持ちが強かったのですが、本当に転職してよいのか、なかなか決断できませんでした。
求人情報を眺めても、自分に合う会社が見つかる保証はありません。
「今の会社を辞めて、もっと悪い環境になったらどうしよう」
そんな不安を感じたこともありました。
それでも転職を決意し、不動産営業の仕事を始めたことで、結果的には金融機関時代の約3倍の年収を得られるようになりました。
その後、子どもが生まれ、家族との時間を大切にしたいと考え、同じ不動産業界の別の会社へ2度目の転職をしました。
最初の転職では収入を重視し、2度目の転職では休日や家族との時間を重視したのです。
ちなみに私は、現在も不動産会社の営業部長として働いている、通称「メタボ父さん」です。(^_-)-☆
長年会社員として働き、採用する側の立場も経験してきたからこそ、仕事を辞めたいと悩んでいる方にお伝えしたいことがあります。
それは、退職するかどうかは、今の不満だけでなく、これからどのような生活を送りたいのかを考えて決めてほしいということです。
もちろん、パワハラや長時間労働などによって心身に不調が出ている場合には、無理に働き続ける必要はありません。
健康や安全を優先し、休職や相談、退職を含めて自分を守る方法を考えることが大切です。
一方で、仕事内容や給与に不満がある場合には、今の会社で改善できることがないか確認してから転職を考える方法もあります。
仕事を辞めるか判断する10のポイント
この記事では、仕事を辞めたいと感じる主な理由を10項目に分けて、それぞれの判断ポイントを解説します。
1:残業や休日出勤が多く、働く時間に不満がある
2:職場の人間関係やパワハラに悩んでいる
3:給与が安く、生活や将来に不安がある
4:仕事にやりがいや達成感を感じられない
5:今の会社ではキャリアの成長が見込めない
6:会社の方針や社風が自分に合わない
7:会社の将来性に不安を感じている
8:人事評価や昇進に納得できない
9:仕事が原因で体調を崩している
10:今の仕事が自分のやりたい仕事ではない
これらは、退職を考える理由として取り上げられることの多い悩みです。
ただし、同じ退職理由でも、置かれている状況によって適切な判断は変わります。
この記事では、私自身の転職経験や営業部長としての経験を交えながら、会社に残る場合と転職を考える場合の判断ポイントをお伝えしていきます。
仕事を辞めることだけが正解ではありませんし、今の会社に残ることだけが正解でもありません。
大切なのは、今の自分にとって納得できる選択をすることです。
それでは、一緒に考えていきましょう!(^_-)-☆

1:残業や休日出勤が多く、働く時間に不満がある場合
「毎日残業ばかりで、自分の時間がありません」
「休日出勤が多く、家族と過ごす時間が取れない」
「仕事を辞めたいけれど、忙しいという理由だけで退職してもいいのでしょうか?」
このような悩みを抱えている方もいると思います。
私は、不動産会社で長年働いてきましたが、仕事に費やす時間について考えさせられる経験をしてきました。
若い頃は、収入を増やしたいという気持ちが強く、休日が少なくても仕事を優先していました。
しかし、子どもが生まれてからは、家族との時間も大切にしたいと考えるようになりました。
仕事を辞めるかどうかは、単に残業が多いという理由だけでなく、今の働き方を続けられるかどうかも含めて判断することが大切です。
(1)残業時間だけでなく、生活への影響を考えよう
仕事が忙しい時期は、どの業界にもあると思います。
例えば、不動産業界では、引っ越しが多い時期に業務が集中することがあります。
しかし、一時的に忙しいことと、慢性的に長時間労働が続くことは別です。
特に、次のような状態が続いている場合には注意が必要です。
- 毎日の帰宅時間が遅く、十分な睡眠が取れない
- 休日にも仕事の連絡が入り、心が休まらない
- 家族や友人と過ごす時間がほとんどない
- 疲労が抜けず、仕事中も集中できない
- 残業代が支払われていない
こうした状況が続いている場合には、働き方を見直す必要があります。
また、サービス残業は、本人が納得していれば問題ないというものではありません。
労働時間に該当する仕事には、原則として適切な賃金の支払いが必要です。
「周囲の社員も同じように働いているから仕方がない」と考えず、自分の労働条件を確認しましょう。
(2)仕事を辞める前に改善できることはあるか
残業や休日出勤が多い場合、すぐに退職する以外にも方法があります。
例えば、上司に業務量の調整を相談したり、部署の異動を希望したりすることです。
また、仕事が特定の社員に集中している場合には、業務の分担を見直すことで改善する可能性もあります。
ただし、相談したことで嫌がらせを受けたり、会社が問題を放置したりする場合には、無理に相談を続ける必要はありません。
社内で解決することが難しければ、労働基準監督署の相談窓口や、厚生労働省の総合労働相談コーナーなど、社外の相談先を利用する方法もあります。
大切なのは、退職するか我慢するかの二択だけで考えないことです。
(3)私が2度目の転職を決意した理由
ここで、私自身の経験をお話しします。
私は新卒で金融機関に就職し、その後、未経験の不動産業界へ転職しました。
最初の転職では、何よりも収入を増やしたいと考えていました。
不動産営業として経験を積むうちに、金融機関時代の約3倍の年収を得られるようになりました。
当時の私は、休日が少なくても、収入が増えることに満足していたのです。
しかし、子どもが生まれたことで、少しずつ考え方が変わってきました。
「子どもの運動会に行きたい」
「家族と一緒に過ごす休日が欲しい」
そんな思いが強くなりました。
そこで、私は同じ不動産業界の別の会社へ2度目の転職をしました。
転職後は以前より収入が下がりましたが、休日を取りやすくなり、家族との時間を確保できるようになりました。
私にとっては、収入だけでは得られなかった満足感がありました。
この経験から、転職の成功は、必ずしも年収が上がることだけではないと考えるようになりました。
(4)健康に影響が出ているなら、勤続年数にこだわらない
私は長年、仕事を優先した生活を続けてきました。
そして、大きな病気を経験したことで、健康の大切さを改めて感じました。
もちろん、病気の原因を仕事だけに結びつけることはできません。
しかし、健康を損なってしまえば、仕事だけでなく、家族との生活にも大きな影響が出ます。
だからこそ、仕事を辞めたいほど疲れている方には、自分の体調を軽く考えないでほしいのです。
「まだ入社して3年しか経っていない」
「あと2年働けば職歴が5年になる」
このような理由だけで、無理に働き続ける必要はありません。
睡眠不足や強い疲労、気分の落ち込みなどが続いている場合には、医療機関や産業医などに相談し、休養や休職を検討することも大切です。
会社を辞めるかどうかは、その後に考えても遅くありません。
(5)転職先では給与だけでなく勤務時間も確認しよう
残業や休日出勤が理由で転職するなら、応募先の勤務条件を十分に確認しましょう。
例えば、次のような項目です。
① 所定労働時間と休日数
年間休日数や週休制度を確認しましょう。
② 残業時間
平均残業時間だけでなく、繁忙期の働き方も確認します。
③ 固定残業代の有無
固定残業代が含まれる場合には、対象時間や金額、超過分の支払いについて確認しましょう。
④ 休日出勤の扱い
休日出勤がある場合、振替休日や代休の取得状況、賃金の取り扱いを確認しましょう。
⑤ 通勤時間
勤務時間が短くなっても、通勤に長い時間がかかれば、自分の時間は増えない場合があります。
私は営業部長として採用面接に関わっていますが、応募者の方には給与だけでなく、実際の働き方についても確認してほしいと思っています。
入社後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、気になることは質問してみましょう。
第1章のまとめ
残業や休日出勤が多く、仕事を辞めたいと感じている場合には、今の働き方が生活や健康にどのような影響を与えているのか考えてみてください。
会社に相談することで改善できる場合もありますが、改善が見込めないのであれば、転職を検討することも一つの選択肢です。
私自身、最初の転職では収入を重視しましたが、2度目の転職では家族との時間を重視しました。
その結果、自分が大切にしたい生活に近づくことができました。
仕事を続けるために健康や生活を犠牲にする必要はありません。自分に合った働き方を実現できるかどうかを基準に考えてみましょう。
次の章では、職場の人間関係やパワハラが原因で仕事を辞めたい場合について解説します。
あわせて読みたい関連記事
残業や休日出勤が多く、今の働き方を変えたいと考えている方には、こちらの記事も参考になります。
私自身の転職経験をもとに、仕事の拘束時間について悩んでいた頃のことを紹介しています。
関連記事:転職で解決できた20代から30代サラリーマンの悩み「拘束時間編」
2:職場の人間関係やパワハラに悩んでいる場合

「職場の人間関係が悪く、毎日会社に行くのがつらい」
「上司から厳しく叱責されることが多く、仕事を辞めたい」
「人間関係が理由で退職するのは、逃げになるのでしょうか?」
仕事を辞めたい理由として、職場の人間関係を挙げる方は少なくないと思います。
私自身も、新卒で就職した金融機関で、上司との関係に悩んだ経験があります。
当時は、仕事を続けるべきなのか、それとも別の会社へ転職するべきなのか、なかなか決断できませんでした。
しかし、長年会社員として働き、現在は営業部長として部下を指導する立場になった今、感じていることがあります。
それは、職場の人間関係が原因で仕事を辞めたいと考えることは、決して珍しいことではないということです。
ただし、人間関係の悩みとパワハラは、同じものとして扱わない方がよいと思います。
まずは、自分が置かれている状況を整理することから始めましょう。
(1)人間関係の悩みとパワハラは分けて考えよう
職場の人間関係には、さまざまな悩みがあります。
例えば、同僚と性格が合わない、上司との考え方が違う、職場に話しやすい人がいないといった問題です。
こうした場合には、仕事上のコミュニケーションを工夫したり、担当業務を調整したりすることで、状況が改善する可能性もあります。
一方、パワハラに該当する可能性がある言動は、別の問題です。
例えば、仕事上必要な範囲を超えて繰り返し人格を否定されたり、威圧的な言動を受けたりする場合などです。
上司による指導だからといって、どのような言動でも許されるわけではありません。
また、パワハラは上司から部下への言動だけに限られるものでもありません。
職場で受けている言動が適切な指導なのか、ハラスメントに当たる可能性があるのか、状況を具体的に整理することが大切です。
(2)私も金融機関時代に上司との関係で悩みました
ここで、私自身の経験をお話しします。
私は新卒で金融機関に就職し、約7年間、融資係として働きました。
その頃、上司からのパワハラに悩んだ経験があります。
仕事がうまくいかないときには、自分の努力が足りないのではないかと考えたり、職場に行くことが憂うつになったりすることもありました。
それでも、生活のことを考えると、簡単には会社を辞められませんでした。
結局、私は収入を増やしたいという思いもあり、金融機関から不動産業界へ転職しました。
転職したからといって、すべての悩みがなくなったわけではありません。
新しい仕事を覚える苦労もありましたし、不動産営業ならではの厳しさもありました。
それでも、自分で新しい環境を選んだことで、仕事への向き合い方が変わったと感じています。
この経験から、私は今の職場に居続けることだけが正解ではないと思っています。
(3)会社に改善を求める方法もある
職場の人間関係に悩んでいる場合、会社の対応によっては改善できることもあります。
例えば、上司以外の管理職や人事担当者に相談したり、部署の異動を希望したりする方法です。
また、パワハラが疑われる場合には、社内のハラスメント相談窓口を利用することも考えられます。
相談する際には、できる範囲で、いつ、どこで、誰から、どのような言動を受けたのか記録しておくと、状況を説明しやすくなります。
ただし、相談したことによって嫌がらせが強まる心配がある場合や、会社が十分に対応してくれない場合もあるでしょう。
そのようなときには、無理に社内だけで解決しようとする必要はありません。
厚生労働省の総合労働相談コーナーなど、社外の窓口に相談する方法もあります。
自分の身を守ることを最優先に、利用できる相談先を考えてみてください。
(4)心身に不調が出ているなら我慢を続けない
私が特にお伝えしたいのは、職場の人間関係によって健康に影響が出ている場合です。
例えば、
- 会社に行こうとすると強い不安を感じる
- 夜になっても仕事のことが頭から離れず眠れない
- 食欲がなくなったり、体調を崩したりしている
- 休日でも気持ちが休まらない
- 職場での出来事を思い出して、気分がひどく落ち込む
こうした状態が続いている場合には、無理をして働き続けないでほしいと思います。
必要に応じて医療機関を受診し、休暇や休職を検討することも大切です。
また、職場で危険を感じる言動を受けている場合には、まず安全な場所に離れるなど、自分の身を守る行動を優先してください。
私は大きな病気を経験したことで、仕事よりも健康が大切だと感じるようになりました。
もちろん、病気の原因を仕事だけに結びつけることはできません。
それでも、自分の健康を犠牲にしてまで、同じ職場で働き続けなければならないとは思いません。
(5)転職する場合は次の職場の環境も確認しよう
人間関係が理由で転職する場合、次の職場でも同じ悩みを抱えないか不安になる方もいるでしょう。
実際、転職先の人間関係を入社前に完全に知ることは難しいものです。
それでも、採用面接などで確認できることはあります。
例えば、次のような質問です。
①「入社後は、どなたから仕事を教えていただけますか?」
教育担当者や指導体制を確認できます。
②「困ったことがあった場合、相談できる仕組みはありますか?」
社員へのサポート体制を知るきっかけになります。
③「中途採用で入社した方は、どのように職場に慣れていきますか?」
新しく入社した社員を受け入れる環境について確認できます。
④「部署内では、どのように仕事の情報を共有していますか?」
日頃のコミュニケーションの取り方を知ることができます。
面接で質問したからといって、職場のすべてがわかるわけではありません。
しかし、仕事内容や給与だけでなく、教育体制や相談しやすさも確認することで、転職先を選ぶ参考になります。
第2章のまとめ
職場の人間関係に悩んでいる場合には、まず悩みの原因を整理してみましょう。
コミュニケーションの問題であれば、担当業務の調整や相談によって改善する可能性もあります。
一方、パワハラが疑われる場合や、心身に不調が出ている場合には、無理に我慢する必要はありません。
会社に改善を求めるほか、社外の相談窓口を利用したり、休職や転職を検討したりすることもできます。
私自身も金融機関時代に上司との関係で悩みましたが、その後、不動産業界へ転職しました。
振り返ってみると、あのとき新しい環境を選んだことは、私の人生の大きな転機だったと思います。
人間関係が理由で仕事を辞めたいと考えることは、恥ずかしいことではありません。大切なのは、自分の健康と生活を守れる選択をすることです。
次の章では、給与が安いことを理由に仕事を辞めたい場合について解説します。
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職場の人間関係や上司からのパワハラに悩んでいる方には、こちらの記事も参考になります。
私自身が金融機関時代に上司との関係で悩んだ経験をもとに、職場の人間関係と転職について紹介しています。
関連記事:20代~30代サラリーマンの悩みを転職で解決できる「パワハラ編」
3:給与が安く、生活や将来に不安がある場合

「毎日一生懸命働いているのに、給料が安い」
「今の会社で働き続けても、将来の収入が増える気がしない」
「給料を上げるために転職したいけれど、失敗したらどうしよう?」
このような悩みを抱えている方も多いと思います。
私自身も、新卒で就職した金融機関で収入面に不満を感じ、転職を考えるようになりました。
その後、未経験の不動産業界へ転職し、結果的には金融機関時代の約3倍の年収を得られるようになりました。
ただし、転職すれば誰でも収入が増えるわけではありません。
大切なのは、今の会社で収入を増やせる可能性と、転職した場合の条件を比較することだと思います。
(1)給与が安いと感じたら、まず何を確認する?
「給料が安い」と感じる理由は、人によって違います。
例えば、同じ年代の友人より収入が低いことが不満な方もいれば、生活費が足りずに困っている方もいるでしょう。
そこで、私は最初に次の3つを整理することをおすすめします。
① 現在の年収と手取り額
基本給だけでなく、賞与や各種手当を含めた年収を確認しましょう。
また、毎月の生活を考えるうえでは、税金や社会保険料を差し引いた手取り額も重要です。
② 今後の昇給や昇進の見込み
今の会社で働き続けた場合、数年後にどの程度の収入が見込めるのか考えてみましょう。
会社の給与制度や昇進の仕組みを確認することも大切です。
③ 生活費と将来必要なお金
家賃や住宅ローン、食費、教育費など、毎月どのくらいのお金が必要なのか整理しましょう。
生活費が不足している場合には、無理をして今の会社に残る必要はありません。
一方で、収入に大きな不満がなく、将来の昇給も期待できる場合には、今の会社で経験を積むことも選択肢になります。
(2)転職で年収アップを目指す方法
給与が安いことを理由に転職する場合、私は求人票に書かれた年収だけで判断しない方がよいと思っています。
なぜなら、同じ年収でも、給与の仕組みや働き方によって実際の生活が変わるからです。
例えば、次のような違いがあります。
固定給が中心の会社
毎月の収入が比較的安定しやすく、生活設計を立てやすい場合があります。
歩合給の割合が高い会社
成果によって収入が増える可能性がありますが、業績によって収入が変動する場合もあります。
賞与の割合が大きい会社
年収が高く見えても、会社の業績や評価によって賞与が変わることがあります。
また、転職先の年収が今より高くても、残業時間や休日出勤が大幅に増えてしまうかもしれません。
そのため、転職先を比較するときには、給与だけでなく、休日や勤務時間も確認してほしいと思います。
(3)私が金融機関から不動産業界へ転職した理由
私は新卒で金融機関に就職し、約7年間、融資係として働きました。
仕事を通じて融資や住宅ローンの知識を身につけましたが、当時は収入面に不満を感じていました。
もっと収入を増やし、将来はマイホームを手に入れたいという思いがあったのです。
そこで興味を持ったのが、不動産業界でした。
金融機関で働いていた頃、不動産会社の方と接する機会がありました。
また、住宅ローンや融資の知識を不動産営業でも生かせるのではないかと考えました。
もちろん、不動産営業は未経験でした。
入社後は覚えることも多く、決して楽な仕事ではありませんでしたが、少しずつ営業の経験を積み重ねていきました。
その結果、金融機関時代の約3倍の年収を得られるようになりました。
ただし、収入が増えた一方で、休日が少なくなり、仕事に費やす時間も増えました。
この経験から、年収アップにはメリットだけでなく、働き方とのバランスを考える必要があると感じています。
(4)30代・40代で給与を理由に転職するときの注意点
給与を理由に転職する場合、年齢だけで可能性を判断する必要はありません。
ただし、これまでの経験や応募先が求める能力によって、転職後の条件は変わります。
例えば、同じ営業職でも、これまでの顧客対応や営業実績を評価してもらえる場合があります。
一方、未経験の職種へ転職する場合には、入社直後の給与が現在より下がる可能性もあります。
また、管理職として働いている方が転職する場合には、現在の役職と同じポジションを得られるとは限りません。
そのため、現在の年収だけでなく、転職後の仕事内容や役割、数年後の収入の見込みも確認しておきましょう。
特に、住宅ローンや教育費などの支払いがある方は、転職によって収入が一時的に下がっても生活に支障がないか考えることが大切です。
(5)給与が不満でも、すぐに退職しなくてよい場合
私は、給料が安いからといって、すべての人に転職をおすすめするわけではありません。
例えば、今の会社で昇進や昇給の可能性があり、仕事内容にも満足している場合には、もう少し働き続ける選択肢もあります。
また、転職活動を始めたからといって、必ず会社を辞める必要はありません。
在職中に求人を調べたり、応募先の給与条件を比較したりすることもできます。
実際に転職活動をしてみることで、自分の経験が別の会社でどのように評価されるのか知ることもできるでしょう。
そして、今の会社より希望に合う条件が見つからなければ、転職を見送ることも一つの判断です。
転職活動を始めることと、退職を決断することは別です。
焦って会社を辞めるのではなく、自分にとって納得できる条件を探してみましょう。
ただし、給与の未払いや生活に深刻な支障がある場合には、退職の判断とは別に、労働基準監督署などへの相談や利用できる支援制度の確認も検討してください。
第3章のまとめ
給与が安いことを理由に仕事を辞めたい場合には、まず現在の収入と今後の昇給見込みを整理してみましょう。
そのうえで、転職先の給与体系や仕事内容、休日などを比較することが大切です。
私自身、金融機関から不動産業界へ転職し、年収が約3倍になりました。
しかし、その一方で仕事に費やす時間も増えました。
だからこそ、給与だけでなく、自分が大切にしたい生活とのバランスを考えてほしいと思っています。
給料が安いから転職するのではなく、転職によって今より納得できる生活を実現できるかどうかを判断基準にしましょう。
次の章では、仕事にやりがいや達成感を感じられない場合について解説します。
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給料が安く、今の会社で働き続けても収入が増えるのか不安な方には、こちらの記事も参考になります。
給与への不満をきっかけに転職を考えている方に向けて、収入と転職について詳しく紹介しています。
関連記事:転職で解決できた20代から30代の悩み「安い給料編」
4:仕事にやりがいや達成感を感じられない場合
「毎日同じ仕事の繰り返しで、やりがいを感じられません」
「仕事に達成感がなく、このまま働き続けていいのか不安です」
「もっと自分に合った仕事があるのではないでしょうか?」
仕事にやりがいを感じられず、転職を考えている方もいると思います。
私自身も、若い頃から今の仕事が好きだったわけではありません。
新卒で就職した金融機関でも、不動産業界へ転職した後でも、仕事に悩んだことは何度もありました。
しかし、経験を積むうちに少しずつ考え方が変わり、40代になってから不動産の仕事を自分に合った仕事だと感じるようになりました。
ただし、これはあくまで私自身の経験です。
仕事のやりがいを感じる時期は人によって違いますし、40代まで我慢して働かなければならないわけではありません。
そこで、仕事にやりがいを感じられない場合の判断ポイントについてお話しします。
(1)仕事のやりがいは人によって違う
そもそも、仕事のやりがいとは何でしょうか?
例えば、次のようなときに仕事のやりがいを感じる方もいるでしょう。
- お客様から感謝されたとき
- 難しい仕事を最後までやり遂げたとき
- 自分の成長を実感できたとき
- チームで目標を達成したとき
- 専門的な知識や技術が身についたとき
- 収入が増え、生活に余裕ができたとき
このように、何をやりがいと感じるかは人それぞれです。
私の場合、若い頃は仕事の成果が収入につながることに大きな喜びを感じていました。
ところが、年齢を重ねるにつれて、お客様から信頼されたり、部下が成長したりすることにも喜びを感じるようになりました。
つまり、仕事のやりがいは、経験や生活環境によって変わることもあるのだと思います。
(2)今の仕事でやりがいを感じられない理由を整理しよう
仕事にやりがいを感じられないときには、何が原因なのか考えてみましょう。
例えば、
① 仕事内容が自分に合っていない
人と話すことが好きなのに、一日中ひとりで作業する仕事を担当している場合などです。
② 成長を感じられない
毎日同じ業務を繰り返し、新しい知識や技術を身につける機会が少ない場合です。
③ 努力しても評価されない
仕事で成果を出しても、評価や給与に反映されない場合です。
④ 職場の人間関係が悪い
仕事内容には興味があっても、上司や同僚との関係が負担になっている場合です。
⑤ 心身が疲れている
仕事の忙しさやストレスによって、以前は楽しかった仕事にも興味を持てなくなっている場合です。
こうして整理すると、仕事そのものが嫌なのか、今の職場の環境が合わないのかが見えてくる場合があります。
もし心身の疲労が強い場合には、仕事の適性を判断する前に、休養や医療機関への相談などで健康を守ることを優先してください。
(3)仕事ができるようになると面白さを感じることもある
私は、仕事のやりがいは最初から感じられるものとは限らないと思っています。
なぜなら、自分自身がそうだったからです。
未経験で不動産業界へ転職した当初は、覚えることばかりでした。
不動産の専門知識や営業の進め方、お客様との接し方など、初めて経験する仕事がたくさんありました。
当然、失敗することもありました。
しかし、経験を積むうちに、少しずつ仕事の流れがわかるようになりました。
お客様の相談に自分で対応できるようになり、契約が成立したときには達成感もありました。
そうした経験を重ねるうちに、不動産営業という仕事の面白さを感じられるようになったのです。
現在は営業部長として、部下の成長を見守ることにもやりがいを感じています。
この経験から、今は仕事の面白さを感じられなくても、知識や経験が増えることで気持ちが変わる場合もあると考えています。
ただし、仕事を続けることで健康を損なうような場合や、明らかに自分に合わないと感じる場合には、無理に続ける必要はありません。
(4)今の会社でやりがいを見つける方法
仕事内容や職場環境に大きな問題がない場合には、今の会社で新しい目標を持つ方法もあります。
例えば、
- これまで担当していなかった仕事を覚える
- 資格取得や勉強に挑戦する
- 自分なりに仕事の進め方を工夫する
- 後輩への指導やサポートに関わる
- 上司に今後のキャリアについて相談する
こうした取り組みから、新しいやりがいが見つかることもあります。
私自身、不動産営業として働き始めた頃と、営業部長として働いている現在では、仕事に対する考え方が違います。
若い頃は自分の営業成績を上げることが中心でした。
しかし、今では会社全体のことを考えたり、部下が成長できる環境をつくったりすることも大切な仕事になっています。
役割が変わることで、仕事の面白さが変わる場合もあるのです。
(5)やりがいを求めて転職した方がよい場合
一方、今の会社で仕事のやりがいを見つけることが難しい場合もあります。
例えば、次のような状況です。
① 希望する仕事内容に挑戦できない
新しい仕事を覚えたいと思っても、会社の事情で担当できない場合です。
② 自分の成長につながる機会が少ない
経験を積んでも、将来的に担当できる仕事が広がらない場合です。
③ 仕事の価値観が会社と合わない
自分が大切にしている仕事への考え方と、会社の方針が大きく異なる場合です。
④ 職場環境が改善されない
人間関係や労働条件に問題があり、相談しても改善が見込めない場合です。
このような場合には、転職を検討することも一つの方法です。
ただし、転職先に移れば必ずやりがいが見つかるわけではありません。
そのため、転職活動を始める前に、自分はどのような仕事にやりがいを感じたいのかを整理しておくことをおすすめします。
第4章のまとめ
仕事にやりがいを感じられない場合には、まず、その原因を考えてみましょう。
仕事そのものに興味がないのか、それとも職場の環境や評価制度に問題があるのかによって、対応は変わります。
私自身、不動産業界へ転職した当初から仕事が好きだったわけではありません。
経験を積み、仕事ができるようになるにつれて、少しずつやりがいを感じるようになりました。
しかし、誰もが同じ道をたどるわけではありません。
今の会社で仕事の面白さを見つける方法もありますし、別の会社や職種へ転職することで、自分に合った仕事に出会える場合もあります。
大切なのは、やりがいがないからすぐに辞めると決めるのではなく、今の仕事で改善できることと、転職によって変えられることを整理することです。
次の章では、今の会社でキャリアの成長が見込めない場合について解説します。
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今の仕事にやりがいを感じられず、転職するべきか悩んでいる方には、こちらの記事も参考になります。
仕事への向き合い方や、転職によって働く環境を変えることについて、私自身の経験を交えながら紹介しています。
関連記事:転職で解決できた20代サラリーマンの悩み「仕事のやりがい編」
5:今の会社でキャリアの成長が見込めない場合
「今の会社で働き続けても、将来が見えません」
「何年働いても同じ仕事ばかりで、成長している実感がありません」
「このまま年齢を重ねて、転職できなくなったらどうしよう?」
このような悩みから、仕事を辞めたいと考える方もいると思います。
私は不動産会社の営業部長として働いていますが、会社員にとって将来の見通しが持てるかどうかは大切なことだと感じています。
ただし、キャリアの成長とは、必ずしも役職が上がることや年収が増えることだけではありません。
専門知識を身につけたり、新しい仕事を任されたり、自分に合った働き方ができるようになったりすることも、将来を考えるうえで重要です。
そこで、今の会社で成長が見込めないと感じた場合の判断ポイントをお話しします。
(1)5年後の自分を想像してみよう
仕事を辞めるか悩んでいる方に、私が最初におすすめしたいのは、今の会社で働き続けた場合の自分を想像することです。
例えば、5年後にどのような仕事をしているでしょうか。
今より責任のある仕事を任されているでしょうか。
新しい知識や技術が身についているでしょうか。
収入や休日など、希望する働き方に近づいているでしょうか。
もちろん、将来のことを正確に予測することはできません。
それでも、今の会社に自分が目指したい働き方をしている先輩や上司がいるかどうかは、一つの参考になります。
例えば、営業担当者として働いている方なら、営業所長や営業部長の仕事内容を見てみましょう。
管理職を目指したい方には、将来の仕事を具体的にイメージする材料になると思います。
一方、管理職を目指していない方なら、専門職として経験を積んでいる社員の働き方を参考にしてもよいでしょう。
大切なのは、会社が用意している将来像と、自分が望む働き方が合っているかどうかです。
(2)成長できない原因が会社にあるのか整理しよう
今の会社で成長できないと感じる理由は、人によって違います。
例えば、次のような場合です。
① 新しい仕事を経験する機会がない
毎日同じ業務が中心で、新しい仕事を覚える機会が少ない場合です。
② 教育や研修の仕組みがない
仕事の経験を積みたくても、教えてもらえる環境が整っていない場合です。
③ 昇進や役割の変更が見込めない
会社の規模や組織構成によって、希望する仕事を任される機会が限られている場合です。
④ 自分が目指す仕事と会社の方向性が違う
専門性を高めたいのに、会社では幅広い業務ばかり求められる場合などです。
こうした理由を整理すると、今の会社で改善できる問題なのか、転職を考えた方がよい問題なのか判断しやすくなります。
(3)今の会社で成長する方法はないか確認しよう
私は、今の会社に将来性を感じられないからといって、必ず転職するべきだとは思いません。
例えば、今の会社で新しい仕事を任せてもらえる可能性があるなら、まずは相談してみる方法があります。
上司に自分の希望を伝えたり、資格取得や研修に挑戦したりすることも考えられます。
また、担当する仕事を少し変えることで、新しい経験ができる場合もあります。
私自身、不動産営業として働き始めた頃と、現在の営業部長としての仕事では、求められる役割が大きく違います。
若い頃は、自分の営業成績を上げることが中心でした。
しかし、営業部長になってからは、部下の育成や会社全体の売上、仕事の進め方などについても考えるようになりました。
経験を積む中で、仕事への向き合い方が変わってきたのです。
今の会社で新しい役割に挑戦できるなら、それもキャリアを広げる一つの方法だと思います。
(4)転職した方が成長につながる場合もある
一方、今の会社では希望する経験を積めない場合もあります。
例えば、
- 専門的な仕事を覚えたいが、会社にその業務がない
- 管理職を目指しているが、役職に空きがなく経験を積む機会もない
- 新しい分野に挑戦したいが、会社の事業内容では実現できない
- 教育体制の改善を相談しても、変化が見込めない
このような場合には、転職がキャリアの成長につながる可能性があります。
ただし、転職先で必ず希望する仕事を任せてもらえるとは限りません。
そのため、応募する前に仕事内容や必要な経験、入社後の教育体制などを確認しましょう。
また、採用面接では、入社後に担当する仕事だけでなく、将来的にどのような役割を目指せるのか質問してみることをおすすめします。
転職すること自体を目標にするのではなく、転職先でどのような経験を積みたいのか考えることが大切です。
(5)私が考えるキャリアの成功とは?
私はこれまでに2回転職しました。
最初の転職では、金融機関から不動産業界へ移り、収入を増やすことができました。
2度目の転職では、同じ不動産業界で働く会社を変え、家族との時間を大切にできるようになりました。
その後も不動産の仕事を続け、営業部長という立場で仕事をするようになりました。
振り返ってみると、若い頃と現在では、仕事に求めるものが変わっています。
若い頃は、収入を増やすことが大きな目標でした。
しかし、現在は部下の成長や会社全体の仕事にも、やりがいを感じています。
この経験から、私はキャリアの成功にはさまざまな形があると思っています。
役職が上がることも、専門性を高めることも、働く時間を見直すことも、人によっては大切な前進です。
だからこそ、他人の成功と自分を比較するのではなく、自分がどのような生活や仕事を実現したいのか考えてほしいと思います。
第5章のまとめ
今の会社でキャリアの成長が見込めないと感じたら、まずは5年後の自分を想像してみましょう。
希望する仕事や働き方を実現できる可能性があるなら、今の会社で新しい経験を積む方法もあります。
一方、会社の事業内容や組織体制によって希望が実現できない場合には、転職を検討することも一つの方法です。
私自身、転職を経験する中で、収入や家族との時間、仕事のやりがいなど、大切にしたいものが変わってきました。
キャリアの成長とは、誰かと同じ道を進むことではなく、自分が目指す将来に少しずつ近づくことだと思います。
次の章では、会社の方針や社風が自分に合わない場合について解説します。
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今の会社で働き続けるべきか、それとも新しい環境に挑戦するべきか悩んでいる方には、こちらの記事も参考になります。
仕事を辞めたいと感じたときに、自分の将来や働き方を見直すための考え方を紹介しています。
関連記事:【なるほど納得!】仕事を辞めたいと悩む会社員が知っておくべき5つの真実
6:会社の方針や社風が自分に合わない場合
「入社した頃と会社の雰囲気が変わってしまった」
「社長が交代してから、会社の方針についていけなくなった」
「会社の考え方が自分と合わないという理由で、転職してもいいのでしょうか?」
長年同じ会社で働いていると、このような悩みを感じることもあると思います。
会社には、それぞれ社風があります。
例えば、お客様への対応を大切にする会社もあれば、営業成績や仕事の効率を重視する会社もあります。
また、社長や経営陣の考え方によって、仕事の進め方や職場の雰囲気が変わることもあるでしょう。
私は不動産会社の営業部長として働いていますが、会社の方針と社員の考え方が合っているかどうかは、働き続けるうえで大切なことだと感じています。
ただし、会社の方針に不満を感じたからといって、すぐに退職する必要があるとは限りません。
まずは、何が自分に合わないのか整理してみましょう。
(1)会社の方針と自分の価値観が合わない理由
会社の方針が合わないと感じる理由は、人によって違います。
例えば、次のような場合です。
① 売上や数字ばかりを重視するようになった
以前はお客様との信頼関係を大切にしていたのに、売上目標ばかり求められるようになった場合です。
② 社長や経営陣が交代して方針が変わった
新しい経営方針によって、仕事の進め方や社員の評価方法が変わった場合です。
③ 仕事に対する考え方が合わない
自分は丁寧に仕事を進めたいのに、会社はスピードを最優先するなど、価値観に違いがある場合です。
④ 職場の雰囲気が変わった
社員同士の協力が減ったり、相談しにくい雰囲気になったりした場合です。
こうした変化の中には、会社が成長するために必要なものもあるでしょう。
しかし、すべての社員が新しい方針に納得できるとは限りません。
大切なのは、自分が何に違和感を感じているのか、具体的に説明できるようにすることです。
(2)社長が交代すると会社の雰囲気が変わることもある
中小企業では、社長の考え方が会社全体の方針に影響することがあります。
例えば、創業者から2代目の社長へ経営が引き継がれた場合です。
先代の社長は社員との信頼関係を大切にしていたのに、新しい社長は営業成績や効率を重視するかもしれません。
もちろん、どちらの経営方針が正しいと簡単に判断できるものではありません。
会社の経営状況や将来を考えて、改革が必要になる場合もあるからです。
しかし、その変化によって、これまで大切にしてきた仕事への考え方と会社の方針が合わなくなることもあります。
私は、会社の方針が変わったときこそ、その方針が自分の働き方や将来にどのような影響を与えるのか考えることが大切だと思っています。
(3)一時的な不満なのか、長期的な問題なのかを見極めよう
会社の方針に不満を感じたときには、その問題が一時的なものなのか考えてみましょう。
例えば、新しい業務システムが導入されたことで、仕事の進め方が変わり、最初は戸惑うこともあるでしょう。
しかし、慣れることで仕事がしやすくなる可能性もあります。
一方、お客様への説明を省略するよう求められたり、法律や社内規則に反する行為を指示されたりする場合には、単なる価値観の違いでは済まされません。
そのような場合には、無理に指示に従わず、社内の適切な窓口や必要に応じて社外の相談先に確認することが大切です。
また、方針の変更によって長時間労働が続いたり、健康に影響が出たりしている場合にも、我慢を続ける必要はありません。
会社の変化に慣れることで解決できる問題と、自分の健康や信頼を守るために行動すべき問題は分けて考えましょう。
(4)転職する前に会社で改善できることはあるか
会社の方針が合わないと感じていても、すぐに転職する以外の方法があります。
例えば、上司や経営者に自分の考えを伝えたり、仕事内容について相談したりすることです。
また、部署によって仕事の進め方が異なる会社なら、異動によって働きやすくなる場合もあるでしょう。
ただし、何度相談しても改善されなかったり、会社の方針が自分の大切にしている価値観と大きく異なっていたりする場合には、転職を考えることも一つの方法です。
私は、会社に合わせる努力が必要な場合もあると思っています。
しかし、すべてを我慢して会社に合わせなければならないとは思いません。
仕事は人生の大きな部分を占めます。
だからこそ、自分が納得できる環境で働けるかどうかも大切にしてほしいのです。
(5)転職先の社風を確認する方法
会社の方針や社風が理由で転職する場合には、次の会社でも同じ悩みを抱えないようにしたいですよね。
ただし、求人票だけで社風を判断するのは難しいものです。
そこで、採用面接で次のような質問をしてみましょう。
①「御社では、仕事を進めるうえで何を大切にされていますか?」
会社が重視している考え方を確認できます。
②「社員の方は、どのような基準で評価されていますか?」
売上だけでなく、仕事の進め方や協力する姿勢なども評価されるのか確認できます。
③「現場の社員から改善提案をする機会はありますか?」
社員の意見を取り入れる仕組みがあるのか知ることができます。
④「中途採用で入社した方は、どのように仕事を覚えていきますか?」
新しく入社した社員を受け入れる環境について確認できます。
私は採用する側の立場としても、応募者の方が会社の考え方を理解したうえで入社することは大切だと思っています。
会社にも応募者にも希望する条件があります。
お互いに納得して働ける関係を築くことが、長く仕事を続けることにつながるのではないでしょうか。
第6章のまとめ
会社の方針や社風が自分に合わないと感じたら、まずは何に違和感があるのか整理してみましょう。
会社の方針が変わったとしても、一時的な戸惑いであれば、時間とともに慣れる場合もあります。
一方、自分が大切にしている価値観と会社の方針が大きく異なる場合には、転職を検討することも一つの方法です。
特に、違法な行為を求められたり、健康に影響が出たりしている場合には、無理に我慢する必要はありません。
会社の方針に合わせることだけを考えるのではなく、自分が納得して働き続けられる環境かどうかを判断しましょう。
次の章では、会社の将来性に不安を感じて仕事を辞めたい場合について解説します。
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7:会社の将来性に不安を感じて辞めたい場合
「今の会社は、この先も大丈夫なのだろうか?」
「売上が落ちているけれど、会社は何も説明してくれない」
「会社の将来性に不安があるという理由で、転職してもいいのでしょうか?」
このような悩みを抱えながら働いている方もいると思います。
会社の将来性に不安を感じると、今の仕事を続けるべきなのか、転職した方がよいのか迷ってしまいますよね。
私は不動産会社の営業部長として働いていますが、会社の売上や経営方針によって、社員の働き方が変わることもあると感じています。
ただし、業績が一時的に悪くなったからといって、すぐに会社を辞めた方がよいとは限りません。
大切なのは、会社が置かれている状況を確認し、今後の見通しを冷静に考えることです。
(1)会社の将来性に不安を感じる理由
会社の将来性に不安を感じる理由は、人によって違います。
例えば、次のような場合です。
① 売上や利益が減少している
会社の業績が悪化し、今後の給与や雇用に不安を感じる場合です。
② 社員の退職が続いている
経験豊富な社員が次々と退職し、残った社員の仕事の負担が増えている場合です。
③ 経営者から今後の方針が示されない
会社がどのような方向へ進もうとしているのかわからず、社員が不安を感じる場合です。
④ 業界全体が変化している
技術の進歩や人口減少、消費者の生活スタイルの変化などによって、これまでの事業のやり方が通用しなくなる場合です。
⑤ 給与の支払いや取引先への支払いに問題が出ている
給与の遅配や支払いの遅れが続くなど、会社の資金繰りが心配になる場合です。
こうした状況があるからといって、必ず会社が経営危機に陥っているとは限りません。
しかし、複数の問題が続いている場合には、今後の働き方について考えておく必要があるでしょう。
(2)会社の将来性を判断するために確認したいこと
会社の将来性が心配になったとき、私は次のような点を確認することをおすすめします。
① 会社の売上や事業の状況
会社の売上が一時的に減っているのか、それとも長期間にわたって減少しているのか確認しましょう。
② 今後の事業計画
新しい事業への取り組みや、既存事業の改善方針があるかどうかも参考になります。
③ 社員への説明
経営状況や今後の方針について、会社から適切な説明があるかどうかも大切です。
④ 自分の仕事内容への影響
業績が変化することで、自分の担当業務や給与、勤務時間にどのような影響が出ているのか考えてみましょう。
⑤ 自分自身の今後の働き方
仮に会社の状況が改善したとしても、自分が希望する仕事や生活を続けられるのか考えることが大切です。
会社の業績が悪くなっても、経営者や社員が協力して立て直せる場合もあります。
一方、問題が長期間改善されず、将来の見通しが立たない場合もあるでしょう。
大切なのは、うわさだけで判断せず、確認できる情報を集めることです。
(3)私が不動産業界で感じている会社経営の変化
私は金融機関から不動産業界へ転職し、現在まで25年以上、不動産の仕事を続けてきました。
その間、不動産業界の仕事も少しずつ変化してきました。
例えば、以前は新聞の折り込み広告や店頭に掲示する物件情報が、お客様を集めるための大切な手段でした。
しかし、現在ではインターネットで物件を探すお客様が多くなっています。
また、人口減少や少子高齢化、建築費や生活費の上昇など、不動産業界を取り巻く環境も変わっています。
こうした変化の中で、会社がこれまでと同じ方法だけで経営を続けられるとは限りません。
私は、時代に合わせて仕事の進め方を見直すことが、会社を続けていくうえで大切だと思っています。
ただし、変化している業界だからといって、すべての会社の将来性がないわけではありません。
会社がどのような取り組みをしているのか、自分の仕事が今後どのように変わっていくのかを考えてみましょう。
(4)会社の将来が不安でも、すぐに辞めなくてよい場合
会社の将来性に不安を感じても、すぐに退職する必要がない場合もあります。
例えば、会社が一時的な業績悪化に直面していても、改善に向けた具体的な計画があり、社員への説明も行われている場合です。
また、自分が担当している仕事に将来性があり、今の会社で経験を積める可能性がある場合もあるでしょう。
そのようなときには、会社の状況を確認しながら、今の仕事を続ける選択肢もあります。
ただし、何もせずに不安を抱え続ける必要はありません。
在職中に求人情報を調べたり、これまでの経験を整理したりすることはできます。
転職活動を始めることと、会社を辞めることは別です。
自分の経験がほかの会社でどのように評価されるのか調べておけば、今後の選択肢を増やすことにもつながります。
(5)転職を具体的に検討した方がよい場合
一方、会社の状況によっては、転職を具体的に考えた方がよい場合もあります。
例えば、
- 給与の遅配が繰り返されている
- 業績悪化によって労働条件が大きく変わった
- 社員の退職が続き、業務量が過剰になっている
- 経営方針が不明確で、改善の見通しも立たない
- 会社に残ることで健康や生活への影響が大きくなっている
このような場合には、今の会社で働き続けることが自分にとってよい選択なのか考える必要があります。
特に給与の未払いがある場合には、記録を残したうえで、労働基準監督署などの相談窓口を利用することも検討してください。
また、会社の経営状況が不安だからといって、次の会社を十分に調べずに転職してしまうと、別の問題を抱える可能性もあります。
応募先の経営状況や仕事内容、給与、休日、教育体制などを確認し、慎重に判断しましょう。
(6)会社の将来性だけでなく、自分の将来も考えよう
私が仕事を辞めたいと悩んでいる方にお伝えしたいのは、会社の将来性と自分自身の将来を分けて考えてほしいということです。
会社の業績が好調であっても、自分が希望する仕事を続けられない場合もあります。
反対に、会社が一時的に厳しい状況でも、そこで新しい知識や経験を積める場合もあるでしょう。
例えば、5年後にどのような仕事をしていたいでしょうか。
今より収入を増やしたいのでしょうか。
専門的な知識を身につけたいのでしょうか。
それとも、家族との時間を増やしたいのでしょうか。
私はこれまで2回転職しましたが、最初は収入を増やすことを重視し、2度目は家族との時間を大切にしたいと考えました。
このように、仕事に求めるものは人生の時期によって変わることもあります。
だからこそ、会社の将来性だけでなく、自分がどのような働き方をしたいのか考えてみてください。
第7章のまとめ
会社の将来性に不安を感じたら、まずは会社が置かれている状況を確認しましょう。
業績が一時的に悪化しているだけなのか、それとも長期間にわたって問題が続いているのかによって、判断は変わります。
また、会社が今後の方針を示しているか、社員の働き方にどのような影響が出ているかも大切なポイントです。
会社の状況が改善する可能性があるなら、今の仕事を続ける選択肢もあります。
一方、給与の未払いや労働条件の悪化が続いている場合には、転職や社外への相談を検討することも必要です。
会社の将来性に不安があるときこそ、自分自身の将来を考え、今できる準備から始めましょう。
次の章では、人事評価や昇進に納得できず、仕事を辞めたい場合について解説します。
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8:人事評価や昇進に納得できない場合
「毎日一生懸命働いているのに、会社から正当に評価されません」
「自分より成果を出していないと思う同僚が昇進して、納得できません」
「人事評価に不満があるという理由で、転職してもいいのでしょうか?」
仕事を続けていると、このような悩みを感じることもあると思います。
私自身も、不動産業界で長年働く中で、人事評価に納得できず、悔しい思いをした経験があります。
現在は営業部長として社員を評価する立場にもなりましたが、評価する側と評価される側では、仕事の見え方が違うこともあると感じています。
ただし、人事評価に不満があるからといって、すぐに会社を辞める必要があるとは限りません。
大切なのは、なぜ自分が期待していた評価を得られなかったのかを整理することです。
(1)人事評価に不満を感じる理由は人それぞれ
人事評価への不満には、さまざまなものがあります。
例えば、次のような場合です。
① 営業成績を上げても給与が増えない
売上に貢献しているつもりなのに、昇給や賞与に反映されない場合です。
② 頑張っているのに昇進できない
長年働いていても、希望する役職に就けない場合です。
③ 評価基準がわからない
何を達成すれば評価されるのか、会社から十分な説明がない場合です。
④ 上司によって評価が変わる
同じように仕事をしていても、評価する上司によって結果が違うと感じる場合です。
⑤ 仕事の成果以外の部分が評価されていない
後輩の指導や職場の改善など、数字に表れにくい仕事への貢献が評価されていないと感じる場合です。
こうした不満を整理すると、給与を増やしたいのか、役職に就きたいのか、それとも自分の努力を認めてもらいたいのかが見えてくることがあります。
(2)私も人事評価に納得できず悔しい経験をしました
ここで、私自身の経験をお話しします。
私は若い頃、不動産営業の仕事に夢中になり、長時間働いていた時期がありました。
営業成績を上げることや、会社に貢献することを大切にしていたのです。
当然、自分なりに努力しているという自負もありました。
だからこそ、期待していた評価が得られなかったときには、強い悔しさを感じました。
「これだけ頑張っているのに、どうして認めてもらえないのだろう?」
そんな気持ちになったこともあります。
しかし、現在は営業部長として、会社全体の売上や部下の育成にも関わっています。
その立場になって感じるのは、会社が社員を評価するときには、営業成績以外にもさまざまな要素を見る場合があるということです。
例えば、仕事の正確さ、お客様への対応、周囲との協力、後輩の指導などです。
もちろん、評価制度が不透明であったり、特定の社員だけが不公平に扱われたりすることは問題です。
ただ、自分が評価してほしい部分と、会社が重視している部分が違う場合もあるのだと思います。
(3)退職を決断する前に評価基準を確認しよう
人事評価への不満がある場合、まずは会社の評価基準を確認してみましょう。
例えば、次のようなことです。
- 昇給するためには、どのような成果や能力が必要なのか
- 昇進するためには、どのような経験が求められるのか
- 営業成績以外に、どのような仕事が評価されるのか
- 評価結果について説明を受ける機会があるのか
- 今後、どのような仕事を経験すれば評価につながるのか
上司や人事担当者に確認することで、自分が改善できることが見えてくる場合があります。
また、評価基準が明確なら、今後の目標も立てやすくなります。
ただし、何度確認しても説明がなく、評価制度が不透明なままの場合もあるでしょう。
そのようなときには、今の会社で働き続けることが自分にとってよい選択なのか考える必要があります。
(4)昇進できない理由が会社の組織にある場合もある
私は不動産会社の営業部長として働いていますが、会社の規模によって用意されている役職の数は異なります。
例えば、大きな会社では、主任、係長、課長、部長など、複数の役職が設けられている場合があります。
一方、社員数の少ない会社では、そもそも管理職のポストが少ないこともあります。
そのため、仕事で成果を出していても、すぐに希望する役職に就けるとは限りません。
また、会社の経営方針によっては、管理職を増やす予定がない場合もあるでしょう。
こうした状況では、本人の努力だけで希望する役職を得ることが難しい場合もあります。
もし管理職になることが大きな目標なら、社内でその機会があるかを確認したうえで、転職を検討することも一つの方法です。
ただし、転職先でも必ず管理職になれるとは限りませんので、応募条件や仕事内容を十分に確認しましょう。
(5)人事評価を理由に転職した方がよい場合
人事評価に不満があっても、今の会社で改善できる場合もあります。
しかし、次のような状況が続いているなら、転職を検討する理由になるでしょう。
① 評価基準が不透明で、改善が見込めない
何を達成すれば評価されるのかわからず、説明も受けられない場合です。
② 成果や能力が適切に評価されない
実績や仕事への貢献が、合理的な理由なく評価に反映されない場合です。
③ 希望するキャリアを実現する機会がない
管理職や専門職を目指していても、今の会社ではその機会が見込めない場合です。
④ 評価をめぐる不当な扱いが続いている
嫌がらせや差別的な取り扱いなど、単なる評価への不満とは異なる問題がある場合です。
こうした場合には、会社に改善を求めるほか、必要に応じて社外の相談窓口を利用することも考えられます。
また、転職を検討する場合には、自分の経験や成果が他社でどのように評価されるのか調べてみましょう。
例えば、営業職なら、売上実績だけでなく、お客様への対応や後輩の育成経験なども整理しておくことをおすすめします。
(6)転職先の人事評価制度も確認しよう
人事評価への不満を理由に転職するなら、応募先の評価制度も確認することが大切です。
例えば、採用面接で次のような質問をしてみましょう。
①「社員の評価は、どのような基準で行われていますか?」
評価制度の考え方を確認できます。
②「昇給や昇進は、どのような仕組みになっていますか?」
給与や役職が変わる条件を知ることができます。
③「中途採用で入社した方が管理職になった事例はありますか?」
中途採用者のキャリアについて確認できます。
④「営業成績以外では、どのような取り組みが評価されますか?」
会社が重視している仕事への姿勢を知ることができます。
私は採用する側の立場としても、応募者の方に会社の評価制度を理解してもらうことは大切だと考えています。
入社後のミスマッチを減らすためにも、気になることは確認しておきましょう。
第8章のまとめ
人事評価や昇進に納得できない場合には、まず何に不満を感じているのか整理しましょう。
給与を増やしたいのか、役職に就きたいのか、それとも仕事への貢献を正当に評価してほしいのかによって、考えるべきことは変わります。
今の会社で評価基準を確認し、改善できることがあるなら、働き続ける選択肢もあります。
一方、評価制度が不透明で改善が見込めない場合や、希望するキャリアを実現できない場合には、転職を検討することも一つの方法です。
私自身、評価される側として悔しい思いをした経験もあれば、現在は社員を評価する立場として考えることもあります。
その両方の経験から、人事評価に不満があるときこそ、自分が何を実現したいのか整理し、今の会社で実現できるかどうかを考えることが大切だと思っています。
次の章では、仕事が原因で体調を崩している場合について解説します。
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今の会社の人事評価に納得できず、転職を考えている方には、こちらの記事も参考になります。
転職先の企業が中途採用者にどのような経験や能力を求めているのかを知ることで、自分の強みを整理しやすくなります。
関連記事:30代の中途採用で企業が求める人物像とは?
9:仕事が原因で体調を崩している場合

「仕事のストレスで体調を崩してしまいました」
「毎朝、会社へ行こうとすると気分が悪くなります」
「体調が悪くても、生活のために働き続けるべきでしょうか?」
仕事を辞めたい理由の中でも、特に慎重に考えてほしいのが健康の問題です。
私自身、大きな病気を経験したことで、仕事と健康についての考え方が変わりました。
若い頃は、多少の疲れがあっても、仕事を頑張ることが大切だと思っていました。
しかし、今では違います。
仕事は大切ですが、自分の健康を犠牲にしてまで働き続ける必要はないと考えています。
もちろん、体調不良の原因がすべて仕事にあるとは限りません。
それでも、仕事によって体調が悪化していると感じる場合には、その状態を放置しないことが大切です。
(1)体調が悪いときは退職よりも先に休養を考えよう
仕事を辞めるかどうか悩んでいると、どうしても「辞める」「辞めない」の二択で考えてしまいがちです。
しかし、体調を崩している場合には、まず休養や医療機関への相談を優先してほしいと思います。
例えば、次のような状態が続いている場合です。
- 十分に眠れない日が続いている
- 食欲がなく、体重が大きく変化している
- 強い疲労感が抜けない
- 会社に行こうとすると動悸や吐き気がする
- 気分が落ち込み、休日も楽しめない
- 頭痛や腹痛などの体調不良が続いている
こうした症状は、さまざまな原因で起こります。
自分だけで原因を決めつけず、医療機関で相談することが大切です。
必要であれば、有給休暇や会社の休職制度なども確認しましょう。
退職を急いで決めなくても、いったん仕事から離れて体調を整える方法があります。
(2)私が大きな病気を経験して感じたこと
私は長年、不動産業界で営業の仕事を続けてきました。
若い頃は収入を増やすことに夢中になり、休日が少なくても仕事を優先していた時期があります。
その後、営業部長となり、仕事に大きなやりがいを感じるようになりました。
しかし、40代の終わり頃、大きな病気を経験しました。
それまで当たり前のようにできていたことが、当たり前ではなくなったのです。
仕事で積み重ねてきたものや、これから実現したかったことについても、考え直す機会になりました。
当時は、将来に希望を持てなくなったこともありました。
そんな経験をした私だからこそ、今、仕事を辞めたいほど悩んでいる方に伝えたいことがあります。
それは、健康を失ってからでは、取り戻すことが難しいものもあるということです。
もちろん、私の病気が長時間労働によって起きたと断定することはできません。
しかし、大きな病気を経験したことで、仕事を優先しすぎず、健康や家族との時間も大切にするようになりました。
以前、私を励ましてくださった方から、こんな言葉をいただいたことがあります。
「健康第一、仕事はその次、お金は自然とついてくるものよ」
今でも心に残っている言葉です。
(3)会社に相談して働き方を変えられる場合もある
体調不良の原因が仕事に関係している場合には、会社に相談することで状況が改善する可能性もあります。
例えば、次のような方法です。
① 業務量を調整してもらう
仕事が集中している場合には、担当する業務を見直せないか相談します。
② 勤務時間を見直す
残業時間や勤務日数について、会社の制度を確認します。
③ 部署の異動を希望する
特定の業務や職場環境が負担になっている場合には、異動によって改善する可能性もあります。
④ 休職制度を利用する
医師の判断や会社の制度に応じて、一定期間休養する方法もあります。
ただし、会社に相談すれば必ず改善するわけではありません。
特に、パワハラが疑われる場合には、問題となっている上司へ直接相談することが難しいケースもあるでしょう。
その場合には、人事担当者や社内の相談窓口、社外の相談機関などを利用する方法があります。
無理に一人で解決しようとしないことが大切です。
(4)会社が対応してくれない場合はどうする?
体調不良について相談しても、会社が十分に対応してくれない場合もあります。
例えば、医師から休養が必要だと言われているのに、仕事を続けるよう強く求められる場合です。
また、職場の人間関係や長時間労働が改善されず、体調が悪化している場合もあるでしょう。
そのようなときには、会社に残ることだけを考える必要はありません。
医師に相談しながら休養を取ったり、社外の相談窓口を利用したり、退職や転職を検討したりする方法があります。
働けない期間の生活費が不安な場合には、加入している健康保険の傷病手当金など、利用できる制度がないか確認してみましょう。
ただし、制度には支給要件がありますので、加入先の健康保険や勤務先に確認することが必要です。
また、仕事が原因で病気やけがをした可能性がある場合には、労災保険について労働基準監督署などに相談する方法もあります。
体調が悪いからといって、必ずすぐに退職しなければならないわけではありません。休養や公的制度も含めて、自分を守る方法を考えましょう。
(5)退職後の生活も考えておこう
体調を崩して退職を検討する場合には、退職後の生活についても考えておきたいところです。
例えば、毎月の生活費や住宅ローン、家族の生活費などです。
また、健康保険や年金の切り替え、雇用保険の手続きなど、退職後に必要になることもあります。
ただし、体調が悪いときに、すべてを一人で調べて判断する必要はありません。
家族や信頼できる人、勤務先の担当者、必要に応じて社会保険労務士などの専門家に相談してもよいでしょう。
特に、病気やけがですぐに働けない場合には、雇用保険の基本手当を直ちに受給できるとは限りません。
自分の状況に応じて、ハローワークなどで利用できる制度を確認することが大切です。
(6)健康を取り戻してから新しい仕事を考えても遅くない
私は、病気を経験したことで、仕事に対する考え方が大きく変わりました。
以前は、仕事で成果を出すことや収入を増やすことに強い関心がありました。
しかし、今は健康で働けることや、家族と普通に過ごせる時間にも幸せを感じています。
仕事を辞めるか悩んでいる方の中には、「ここで休んだらキャリアが途切れてしまう」と心配している方もいるかもしれません。
その気持ちもわかります。
しかし、体調が悪い状態で無理を続けることが、必ずしも将来のためになるとは限りません。
まずは健康を守ることを優先し、体調や生活が落ち着いてから、今後の仕事について考える方法もあります。
仕事にはさまざまな選択肢があります。
今の会社に戻ることも、別の会社へ転職することも、働き方を変えることも考えられます。
今すぐ結論を出せないとしても、焦る必要はありません。
第9章のまとめ
仕事が原因で体調を崩していると感じる場合には、退職するかどうかよりも、まず健康を守ることを優先しましょう。
医療機関に相談し、必要に応じて休暇や休職制度を利用する方法もあります。
会社に働き方の改善を求められる場合もありますが、改善が見込めないなら、転職や退職を検討することも一つの選択肢です。
私自身、大きな病気を経験したことで、健康の大切さを改めて感じました。
だからこそ、仕事を続けることだけを正解だと思わないでほしいのです。
仕事よりも大切なのは、健康で自分らしい生活を送れることだと私は考えています。
次の章では、今の仕事が自分のやりたい仕事ではない場合について解説します。
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仕事による体調不良をきっかけに、今後の働き方を見直したいと考えている方には、こちらの記事も参考になります。
まずは健康を優先し、体調が落ち着いてから、自分に合った仕事を探すための準備を進めていきましょう。
関連記事:転職を考えたときに確認したい準備と進め方
10:今の仕事が自分のやりたい仕事ではない場合

「今の仕事は、本当に自分がやりたい仕事なのだろうか?」
「毎日働いているけれど、もっと自分に合った仕事がある気がする」
「やりたい仕事が見つからないまま転職してもいいのでしょうか?」
仕事を辞めたいと考えている方の中には、このような悩みを抱えている方もいると思います。
私自身、新卒で金融機関に就職した頃から、不動産営業という仕事を目指していたわけではありません。
金融機関で約7年間働いた後、収入を増やしたいという思いから、未経験の不動産業界へ転職しました。
そして現在は、不動産会社の営業部長として働いています。
振り返ってみると、最初から自分のやりたい仕事が明確だったわけではありません。
仕事を経験する中で、自分に向いていることや、働くうえで大切にしたいことが少しずつわかってきたのだと思います。
(1)やりたい仕事と自分に向いている仕事は違うこともある
仕事を選ぶとき、やりたいことを重視する方もいるでしょう。
もちろん、興味のある仕事に挑戦することは素晴らしいことです。
しかし、興味がある仕事と、自分が無理なく続けられる仕事が同じとは限りません。
例えば、人と接する仕事に憧れて営業職へ就いたものの、実際には一人で集中して取り組む仕事の方が合っていると感じる方もいるでしょう。
反対に、人前で話すことが苦手だと思っていた方が、経験を積むうちに営業の面白さを感じる場合もあります。
仕事の向き不向きは、実際に経験して初めてわかることもあるのです。
だからこそ、私は「やりたい仕事が見つからないから転職できない」と考える必要はないと思っています。
(2)山崎製パンのアルバイトで感じた仕事の向き不向き
ここで、学生時代の思い出をお話しします。
私は学生の頃、友人に誘われて、クリスマスの時期に山崎製パンの工場でアルバイトをしたことがあります。
仕事内容は、クリスマスケーキを作る製造ラインでの作業でした。
決められた工程を繰り返す仕事だったのですが、私はその単調な作業がどうにも苦手でした。
時間が経つのが遅く感じられ、正直なところ、仕事が終わるのを待ち遠しく思っていました。
ところが、一緒に働いていた友人の感想は、私とはまったく違ったのです。
「余計なことを考えず、作業に集中できるから楽だよ」
そう言われて驚きました。
私にとっては大変な仕事でも、友人にとっては働きやすい仕事だったのです。
もちろん、工場での仕事が良いとか悪いという話ではありません。
同じ仕事内容でも、人によって感じ方や向き不向きが違うということです。
この経験は、その後の仕事選びについて考えるうえでも、私の記憶に残っています。
(3)今の仕事が合わないと感じたら理由を整理しよう
今の仕事が自分に合わないと感じる場合には、まず何が合わないのか考えてみましょう。
例えば、次のようなことです。
① 仕事内容そのものが苦手
人と話すことが負担なのか、細かな事務作業が苦手なのかなど、具体的に整理してみます。
② 仕事に興味を持てない
仕事内容を理解しても、その仕事を続けたいという気持ちになれない場合です。
③ 職場環境が合っていない
仕事自体は嫌いではないものの、会社の方針や人間関係、勤務時間に不満がある場合です。
④ 自分の得意なことを生かせていない
これまでの経験や得意分野を仕事に生かす機会が少ない場合です。
⑤ 将来やりたいことが別にある
興味のある業界や職種があり、挑戦したいと考えている場合です。
こうして考えると、仕事内容を変えたいのか、会社を変えたいのかが見えてくることがあります。
例えば、同じ営業職でも、会社や扱う商品によって仕事の進め方は違います。
職種そのものを変えなくても、転職によって働きやすくなる可能性はあるのです。
(4)やりたい仕事が見つからなくても転職を考えてよい
私は、転職する前に必ず「一生続けたい仕事」を見つけなければならないとは思いません。
実際、私が金融機関から不動産業界へ転職したときも、不動産営業が自分の天職だと確信していたわけではありませんでした。
当時の目的は、収入を増やすことでした。
そして、転職して経験を積む中で、不動産営業の面白さを知りました。
もちろん、誰もが転職によって自分に合う仕事を見つけられるとは限りません。
未経験の仕事へ転職する場合には、給与が下がったり、新しい知識を覚える苦労があったりすることもあります。
そのため、興味のある仕事が見つかったら、実際の仕事内容や必要な資格、給与、休日などを調べてみることをおすすめします。
また、転職する前に勉強を始めたり、関連する仕事をしている人の話を聞いたりする方法もあります。
やりたい仕事を探すことと、今の会社を辞めることは、同時に決断しなくてもよいのです。
(5)今の仕事を続けた方がよい場合もある
一方、今の仕事が自分のやりたい仕事ではなくても、働き続ける選択肢がある場合もあります。
例えば、仕事内容に大きな不満がなく、給与や休日などの条件にも納得している場合です。
また、今の仕事を通じて専門知識や経験を身につけられるのであれば、将来の転職にも役立つ可能性があります。
私自身、金融機関で融資係として働いた経験は、その後の不動産営業にも生かすことができました。
住宅ローンや融資の知識が、お客様との商談で役立ったからです。
一見すると違う仕事でも、これまで身につけた知識や経験が次の仕事につながる場合があります。
だからこそ、今の仕事がやりたい仕事ではないという理由だけで、すぐに退職を決める必要はありません。
ただし、心身に不調が出ている場合や、職場環境に深刻な問題がある場合には、無理に働き続ける必要はありません。
(6)私が考える「天職」と「適職」の違い
私は40代になった頃から、不動産の仕事を自分に合った仕事だと感じるようになりました。
若い頃は、収入を増やすことが大きな目標でした。
しかし、仕事の経験を積み、部下を育てる立場になり、仕事に対する考え方も変わっていきました。
現在は、不動産の仕事を自分の適職だと感じています。
私なりに考えると、「天職」は心から使命感や喜びを感じられる仕事、「適職」は自分の能力や性格、生活に合っていて、無理なく力を発揮しやすい仕事という違いがあります。
もちろん、これは私自身の考え方です。
すべての人が天職を見つけなければならないわけではありません。
仕事以外の時間に生きがいを感じる方もいるでしょう。
家族との時間や趣味を大切にしながら、生活を支えるために働くことも立派な選択だと思います。
仕事に何を求めるかは、人それぞれ違ってよいのです。
第10章のまとめ
今の仕事が自分のやりたい仕事ではない場合には、まず、仕事内容が合わないのか、それとも職場環境が合わないのか整理してみましょう。
やりたい仕事が明確でなくても、転職活動を通じて興味のある仕事を探すことはできます。
一方、今の仕事で得られる経験が将来につながる場合には、働き続けることも選択肢になります。
私自身、金融機関から不動産業界へ転職したときには、不動産営業が自分の天職だと思っていたわけではありません。
しかし、経験を積むうちに仕事の面白さを感じるようになり、今では自分に合った仕事だと思っています。
大切なのは、天職を探すことだけにこだわらず、自分が納得して働ける仕事や生活を見つけることです。
これまで10の退職理由について考えてきました。
最後に、仕事を辞めるかどうか迷っている方に向けて、私自身の経験からお伝えしたいことをまとめます。
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今の仕事が自分に合っていないと感じていても、次に何をしたいのかわからず、転職をためらっている方もいると思います。
そんな方には、やりたい仕事が見つからないときの転職について考えた、こちらの記事も参考になります。
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転職するか迷っているなら、まずは求人情報を調べてみよう
仕事を辞めるかどうか、今すぐ決断する必要はありません。
今の会社で働きながら、ほかの企業の求人情報を調べることもできます。
例えば、リクナビNEXTなどの転職サイトを利用して、希望する職種の給与や休日、勤務地などを比較してみる方法があります。
ほかの会社の条件を知ることで、今の職場の良さに気づく場合もあれば、転職によって改善できそうなことが見つかる場合もあるでしょう。
まずは情報収集から始め、自分に合った働き方を考えてみてはいかがでしょうか。
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まとめ:仕事を辞めたいと悩んだら、自分が大切にしたいものを考えよう
ここまで、仕事を辞めたいと感じる10の理由と、それぞれの判断ポイントについてお話ししてきました。
仕事を辞めたい理由は、人によって違います。
給料が安いことに悩んでいる方もいれば、職場の人間関係や長時間労働に苦しんでいる方もいるでしょう。
そして、同じ悩みを抱えていたとしても、転職することが正解とは限りません。
今の会社で働き方を改善できる場合もありますし、新しい環境へ移った方が、自分の望む生活に近づける場合もあります。
私はこれまでに2回転職しました。
最初の転職では、金融機関から未経験の不動産業界へ移り、収入を増やすことができました。
2度目の転職では、家族との時間を大切にしたいと考え、働く会社を変えました。
振り返ってみると、それぞれの転職で求めていたものは違っていたのです。
若い頃は、仕事で成功することや収入を増やすことが大きな目標でした。
しかし、年齢を重ね、家族ができ、大きな病気も経験したことで、仕事に対する考え方が変わりました。
今では、健康で働けることや、家族と普通に過ごせる時間にも幸せを感じています。
私は、転職の成功とは、必ずしも年収が上がることや役職が上がることだけではないと思っています。
自分が大切にしたい生活に近づけたなら、それも転職の成功ではないでしょうか。
仕事を辞めるかどうか迷っている方には、最後に3つのことを考えてほしいと思います。
① 今の会社で悩みを解決できる可能性はあるか?
仕事内容や評価制度、勤務時間など、会社に相談することで改善できることがないか整理してみましょう。
② 転職することで何を変えたいのか?
収入を増やしたいのか、休日を増やしたいのか、それとも新しい仕事に挑戦したいのか。
転職の目的を明確にしておくことが大切です。
③ これからどのような生活を送りたいのか?
仕事だけでなく、家族や健康、自分の時間についても考えてみてください。
ただし、パワハラや長時間労働などで心身に不調が出ている場合には、無理に働き続ける必要はありません。
その場合は、休養や医療機関への相談など、自分の健康を守ることを優先してください。
そして、もう一つお伝えしたいことがあります。
転職活動を始めたからといって、必ず会社を辞める必要はありません。
在職中に求人情報を調べたり、自分の経験を整理したりするだけでも、今後の選択肢は広がります。
反対に、今の会社で働き続けると決めることも、立派な決断です。
私は、仕事を辞める勇気よりも、自分が納得できる人生を選ぶことの方が大切だと思っています。
この記事が、仕事を辞めるかどうか悩んでいる方にとって、少しでも判断の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。(^_-)-☆

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