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「初めて転職しようと思っているけれど、何から準備すればいいのかわからない」
「今の会社を辞めたいけれど、転職して失敗するのが怖い」
「転職サイトを見ても求人が多すぎて、どの会社を選べばよいのかわからない」
こんな悩みを抱えていませんか?
転職を考え始めると、自己分析、履歴書の作成、求人探し、面接対策、退職手続きなど、準備することがたくさんあります。
しかし、最初からすべてを完璧に準備する必要はありません。
私は、初めて転職する方に、まず考えてほしいことがあります。
それは「今の会社を辞めたい理由」だけでなく、**「転職してどのような生活を送りたいのか」**を整理することです。
実は、私自身も初めての転職で、ずいぶん遠回りをしました。(笑)
私も初めての転職では1年以上悩みました
ちなみに著者は、不動産業界で25年以上働く現役の営業部長、通称「メタボ父さん」です。(^_-)-☆
私は新卒で金融機関に就職し、約7年間、融資業務を担当しました。
しかし、仕事や将来への不安から、転職を考えるようになりました。
当時はインターネットの転職サイトが今ほど普及しておらず、毎週コンビニで転職情報誌を購入して、求人を調べていました。
「病院の事務職はどうだろう?」
「配送の仕事なら自分にもできるかな?」
「大きな会社なら将来も安心だろうか?」
そんなことばかり考え、転職する業界さえ決められないまま、長い時間が過ぎていきました。
振り返ると、私は転職先の条件ばかり気にして、自分が何を実現したいのかを整理できていなかったのです。
ある日、私は自分に問いかけました。
「そもそも、自分はなぜ転職したいのだろう?」
そして、2つの目標に気づきました。
1:若いうちにもっと収入を増やしたい
2:将来、自分のマイホームを持ちたい
この2つがはっきりしてから、私は不動産業界への転職を決意しました。
金融機関で身につけた融資や住宅ローンの知識も、生かせると考えたからです。
その結果、不動産営業として経験を積み、金融機関時代の約3倍の年収を得られるようになりました。
そして、家族が増えた後には、今度は家族との時間を大切にするために2回目の転職をしました。
現在は地域密着型の不動産会社で、営業部長として採用や社員の育成にも関わっています。
初めて転職する前に準備してほしい5つのこと
私が2度の転職で学んだことは、転職に成功するためには、履歴書や面接の準備だけでなく、自分の希望する人生や働き方を考えることも大切だということです。
この記事では、初めて転職する方に向けて、次の5つを解説します。
- 転職したい理由と、実現したい目標を整理する
- やりたい仕事が決まらないときの考え方
- 自分の強みや職歴を整理する「キャリアの棚卸し」
- 転職活動に必要なお金と退職のタイミング
- 家族との相談と、転職後の生活設計
実際に転職を経験し、現在は採用する側の立場になった私だからこそ、お伝えできることがあると思っています。
焦って会社を辞める必要はありません。
まずは自分の気持ちを整理し、できることから一つずつ準備していきましょう。
この記事が、初めての転職を考えている皆さんの参考になればうれしいです。
それでは、一緒に考えていきましょう!(^_-)-☆
1:転職したい理由と実現したい目標を整理する

初めて転職を考えたとき、皆さんはどのような理由で今の会社を辞めたいと思いましたか?
例えば、こんな理由があるのではないでしょうか。
- 給料が安く、将来の生活が不安
- 上司や同僚との人間関係に疲れている
- 残業が多く、プライベートの時間がない
- 今の会社に将来性を感じられない
- もっと自分の能力を発揮できる仕事がしたい
私も最初に転職を考えたときは、今の会社に対する不満ばかりでした。
しかし、転職活動を続けるうちに気づいたことがあります。
それは、「会社を辞めたい理由」と「転職して実現したいこと」は、分けて考えた方がよいということです。
(1)会社を辞めたい理由を書き出してみよう
私は新卒で金融機関に就職し、約7年間働きました。
融資係として働いていた当時、会社を辞めたいと思っていた理由はいくつもありました。
- 銀行の仕事が自分の性格に合わない
- 朝早くから夜遅くまで働く生活を変えたい
- 一生懸命働いても給料がなかなか上がらない
- 将来、希望する役職まで出世できると思えない
- 上司との人間関係がつらい
当時の私は、こうした不満を解消してくれる会社を探していました。
ところが、求人情報誌を見ても、なかなか転職したい会社が見つかりません。
給料が高い会社を見つければ、今度は休日が気になる。
休日が多い会社を見つければ、今度は仕事内容が気になる。
そんなことを繰り返していました。(笑)
今振り返ると、自分が何を大切にしたいのか整理できていなかったのです。
ただし、ここで一つお伝えしたいことがあります。
会社への不満が転職理由でも、決して悪いことではありません。
長時間労働やハラスメントなど、心身に負担がかかる職場から離れることは、自分を守るための大切な判断です。
無理をして働き続ける必要はありません。
そのうえで、次の職場では何を変えたいのか考えてみることをおすすめします。
(2)転職して何を実現したいのか考える
私が転職先を決められず悩んでいた頃、ある日、ふと自分に問いかけました。
「そもそも、自分は何のために転職したいのだろう?」
そして、考え抜いた結果、2つの目標が見つかりました。
① 若いうちにもっとお金を稼ぎたい
② 自分の部屋があるマイホームを持ちたい
私は団地で育ったので、いつか自分の家を持ちたいという気持ちが強かったのです。
この2つが明確になったことで、転職先を選ぶ基準も変わりました。
「今よりも高い収入を目指せる仕事は何だろう?」
「これまでの融資業務の経験を生かせる業界はどこだろう?」
そう考えるようになり、興味を持ったのが不動産業界でした。
金融機関の融資係として働いていた頃、不動産会社の社長さんたちと接する機会があり、業界の仕事にも関心を持っていたからです。
不動産業界に転職するという目標が決まってからは、それまで迷っていたのが嘘のように、転職活動を進められるようになりました。
そして、最初に転職した不動産会社で営業経験を積み、金融機関時代の約3倍の年収を得られるようになったのです。
その後、念願だったマイホームも購入しました。
もちろん、転職すれば誰でも年収が3倍になるわけではありません。
これはあくまで私自身の経験です。
それでも、実現したい目標がはっきりしたことが、私の転職活動を大きく変えたのは間違いありません。
(3)転職で譲れない条件を3つ決めよう
転職の目標が見えてきたら、次は希望条件を整理してみましょう。
例えば、次のような条件です。
- 年収を今よりも増やしたい
- 土日や祝日に休める会社で働きたい
- 通勤時間を短くしたい
- 未経験でも挑戦できる仕事をしたい
- 将来の独立やキャリアアップにつながる経験を積みたい
- 家族との時間を増やしたい
すべてを満たす会社が見つかれば理想的ですが、現実には難しい場合もあります。
そこでおすすめしたいのが、自分にとって譲れない条件を3つ決めることです。
私の場合、1回目の転職では収入を増やすことが最優先でした。
ところが、子どもが生まれてから考え方が変わりました。
「もっと家族との時間を大切にしたい」
「子どもの運動会や学校行事にも参加したい」
そう思うようになり、2回目の転職では休日や勤務する地域、働き方を重視しました。
同じ人間でも、年齢や家族構成によって大切にしたいことは変わります。
だからこそ、今の自分にとって何が重要なのか整理してほしいのです。
なお、希望条件には「絶対に譲れない条件」と「できれば実現したい条件」を分けておくと、会社を比較するときに役立ちます。
第1章のまとめ
初めての転職準備では、履歴書を書いたり転職サイトに登録したりする前に、自分がなぜ転職したいのか考えてみましょう。
そして、今の会社への不満だけでなく、転職した先で何を実現したいのか整理してください。
私も金融機関から不動産業界へ転職したことで、収入面で目標を達成できました。
その後、家族との時間を大切にするために2回目の転職をしました。
大切なのは、誰かにとっての理想の会社ではなく、自分に合った会社を選ぶことです。
次の章では、「転職したいけれど、やりたい仕事が見つからない」という方に向けて、私の経験を交えながら考え方をお伝えします。
2:やりたい仕事が決まらないときの考え方

「今の会社を辞めたいけれど、次に何をしたいのかわからない」
「転職したい気持ちはあるのに、興味のある仕事が見つからない」
初めて転職を考えている方の中には、そんな悩みを抱えている方もいるでしょう。
実は、私もまったく同じでした。(笑)
金融機関から転職しようと考えていた頃、毎週のように転職情報誌を買っていましたが、なかなか転職したい業界を決められませんでした。
病院の事務職、配送の仕事、大手メーカーなど、目に留まった求人を次々と調べていたのです。
今振り返ると、私は自分に向いている仕事がわからないというより、仕事を選ぶ基準そのものが決まっていなかったのだと思います。
(1)20代・30代でやりたい仕事が決まらなくても大丈夫
転職活動では、よく「自分の軸を持ちましょう」と言われます。
確かに、自分が何を大切にして働きたいのか考えることは重要です。
しかし、20代や30代のうちに、自分の天職や適職をはっきり見つけられる人ばかりではありません。
私自身、若い頃は不動産業界で働くことになるとは思っていませんでした。
学生時代は野球に夢中で、将来どんな仕事をするのか、具体的に考えていたわけでもありません。
新卒で金融機関に就職し、その後、不動産営業に転職しました。
そして、不動産業界で長く働き、40代を過ぎた頃になって、ようやく現在の仕事を自分の適職だと思えるようになりました。
つまり、私の場合は最初から適職を見つけたのではなく、仕事を経験しながら、自分に合った働き方が少しずつわかってきたのです。
もちろん、最初からやりたい仕事が明確な方は、その目標に向かって進めばよいと思います。
でも、まだ見つかっていないからといって、焦る必要はありません。
(2)やりたい仕事より「どんな働き方がしたいか」から考える
やりたい仕事が見つからないとき、私がおすすめしたいのは、職業名から考えるのではなく、希望する働き方から考える方法です。
例えば、こんな希望はありませんか?
- 人と話すことが好きなので、接客や営業の仕事をしてみたい
- 一人で集中して作業する時間が多い仕事がよい
- 土日休みで、家族や友人との時間を大切にしたい
- 歩合給のある仕事で収入アップに挑戦したい
- 自宅から近く、通勤時間の短い会社で働きたい
- 将来は独立できるような経験を積みたい
最初は、この程度の希望でも構いません。
私が金融機関から不動産業界に転職したときも、最初から「不動産営業が天職だ」と確信していたわけではありません。
若いうちに収入を増やしたいという目標があり、融資の仕事で身につけた知識を生かせそうだと思ったことが、転職のきっかけでした。
そして、実際に仕事を経験する中で、不動産営業の面白さや自分の強みに気づいていったのです。
最初から完璧な答えを求める必要はありません。
まずは、今の自分が希望する働き方を3つほど書き出してみましょう。
(3)求人を比較して自分の興味を確かめる
希望する働き方が少し見えてきたら、実際に求人情報を調べてみましょう。
この段階では、すぐに応募する必要はありません。
例えば、転職サイトで仕事内容や給与、休日などを比較しながら、興味のある仕事を探してみます。
私なら、次のような順番で考えます。
① 気になる職種を3つ選ぶ
営業職、事務職、販売職、技術職など、少しでも興味がある仕事を選びます。
② 仕事内容と応募条件を確認する
求人票に書かれている仕事内容や必要な資格、経験などを読み、自分が働く姿を想像してみます。
③ 給与・休日・勤務地を比較する
仕事内容だけでなく、生活に関わる条件も確認します。
④ 興味を持った理由を書き出す
「収入が魅力的だった」「人と接する仕事だから」「以前の経験を生かせそう」など、理由を整理してみましょう。
こうして比較すると、自分が何に魅力を感じるのか少しずつ見えてきます。
ただし、求人広告には魅力的な言葉が並んでいます。
「未経験者歓迎」「高収入可能」といった言葉だけで判断せず、具体的な労働条件を確認することが大切です。
(4)仕事を経験してから適職に気づくこともある
私は現在、不動産会社の営業部長として働いています。
最初に不動産業界へ転職した頃は、営業成績を上げて収入を増やすことが大きな目標でした。
しかし、仕事を続ける中で、少しずつ考え方が変わりました。
お客様から相談を受け、問題を解決すること。
賃貸オーナーと長いお付き合いを続けること。
後輩や社員の成長を見守ること。
こうした経験を重ねるうちに、仕事に対するやりがいや責任感が生まれてきました。
そして、40代になった頃には、今の仕事が自分に合っていると感じるようになったのです。
もちろん、どんな仕事でも我慢して続ければ適職になるという意味ではありません。
仕事内容や職場環境が合わず、心身に負担を感じることもあります。
そのような場合には、職場を変えることも大切な選択肢です。
私がお伝えしたいのは、やりたい仕事が今すぐ見つからなくても、経験を積むことで自分の適性に気づく場合があるということです。
【関連記事】自分に合った仕事が見つからず悩んでいる方へ
20代や30代のうちは、自分に向いている仕事がわからず、転職先を決められないこともあると思います。
私自身、不動産業界へ転職した当初は、今の仕事が適職になるとは思っていませんでした。
40代になってようやく気づいた「適職と天職の違い」や、仕事との向き合い方について、こちらの記事で詳しくお話ししています。
20代・30代の転職で迷ったら?40代で気づいた適職と天職の考え方
第2章のまとめ
転職したいけれど、やりたい仕事が見つからない。
そんなときは、無理に天職を探そうとせず、まずは希望する働き方を考えてみましょう。
給与、休日、勤務地、仕事内容など、自分が大切にしたい条件を整理することから始めても構いません。
私自身も、金融機関から不動産業界へ転職した当初は、今の仕事が適職になるとは思っていませんでした。
仕事を経験しながら、少しずつ自分に合った働き方がわかってきたのです。
焦って転職先を決める必要はありません。
まずは求人情報を比較し、自分の興味や希望を整理することから始めてみてください。
次の章では、転職活動で自分の強みを伝えるために欠かせない「キャリアの棚卸し」について、私自身の面接経験を交えながら解説します。
3:キャリアの棚卸しで自分の強みを見つける

初めて転職する方に、ぜひ準備してほしいことがあります。
それが「キャリアの棚卸し」です。
少し難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、要するに、これまでの仕事で経験したことや身につけた能力を整理することです。
「自分には特別な資格もないし、自慢できる実績なんてありません」
そんな方もいると思います。
でも、心配する必要はありません。
私は不動産会社の営業部長として採用面接にも関わっていますが、応募者の経験を見るときに、大きな実績や立派な資格だけを評価しているわけではありません。
どのような仕事に取り組み、どんな工夫をしてきたのか。
そして、その経験を新しい職場でどう生かせるのか。
こうしたことも大切だと考えています。
実は、私自身も最初の転職では、小さな実績を面接でアピールしました。
(1)キャリアの棚卸しは難しく考えなくてよい
転職活動では、履歴書や職務経歴書を作成したり、面接で自己PRをしたりする機会があります。
しかし、いきなり「あなたの強みは何ですか?」と聞かれても、すぐに答えられる方ばかりではありません。
そこで、まずはこれまで経験した仕事を書き出してみましょう。
例えば、次のような項目です。
- これまで担当した仕事内容
- 毎日続けてきた業務
- 上司やお客様から褒められた経験
- 自分なりに工夫して改善したこと
- 苦手だったけれど努力して克服したこと
- 周囲から任されることが多かった仕事
- 取得した資格や身につけた知識
ここでは、大きな実績を探そうとする必要はありません。
例えば、接客業で働いていた方なら、お客様からのクレームに対応した経験があるかもしれません。
事務職の方なら、ミスを減らすためにチェック方法を工夫した経験があるでしょう。
営業職なら、目標を達成できなかったときに改善したことも立派な経験です。
こうした日常業務の中にも、自分の強みを見つけるヒントがあります。
(2)私が金融機関時代に経験した「滞納者ゼロ」の表彰
ここで、私自身の経験をお話しします。
私は新卒で金融機関に就職し、約7年間、融資係として働いていました。
当時の私は、決して優秀な銀行員ではありませんでした。
融資課長のように大きな融資案件をまとめた経験もなく、転職面接で自慢できるような営業実績はほとんどありません。
しかし、一つだけ印象に残っている仕事がありました。
それが、カードローンの延滞管理業務です。
銀行では、返済が遅れているお客様の状況を確認し、必要に応じて連絡する仕事があります。
当時、この業務は手間がかかる仕事として、私のような若手職員が担当することもありました。
私も上司から任された一人です。
正直に言えば、最初から特別な使命感を持って取り組んでいたわけではありません。(笑)
ただ、任された仕事だったので、一件ずつ状況を確認し、地道に対応を続けました。
その結果、私が担当するようになってから、支店でカードローンの延滞者ゼロを達成した月が何度もありました。
そして、支店の融資課として本部から表彰されたのです。
もちろん、表彰されたのは私個人ではなく、支店の融資課です。
それでも、私にとっては自信につながる経験でした。
(3)小さな実績を面接でどう伝えたのか
金融機関から不動産業界へ転職するとき、私はこの経験を面接で話しました。
大きな融資実績がないことを隠すのではなく、自分が実際に取り組んだ仕事を具体的に伝えたのです。
例えば、こんな内容です。
「私は融資課長のような大きな融資案件を担当した経験はありません。しかし、若手時代にカードローンの延滞管理を任され、一件ずつ地道に取り組んだ結果、所属する支店で延滞者ゼロを達成し、本部から表彰されました。
特別な能力があったわけではありませんが、周囲が負担に感じる仕事でも、任されたことをコツコツ続ける姿勢は大切にしてきました」
私は、このような経験を通じて、自分の仕事への向き合い方を伝えました。
不動産営業は未経験でしたが、毎日の業務を地道に続ける姿勢や、お客様に粘り強く対応する経験は、新しい仕事でも生かせると思っていたからです。
面接官がこの話をどのように評価したのか、正確なところはわかりません。
しかし、自分が経験した事実なので、無理に話を大きくする必要もなく、自信を持って説明できました。
これから転職する方にも、ぜひ考えてみてほしいのです。
大きな成果がなくても、その仕事にどう取り組んだのかを具体的に伝えることはできます。
(4)自己PRは「経験・工夫・結果・強み」で整理する
それでは、キャリアの棚卸しで見つけた経験を、どのように自己PRにつなげればよいのでしょうか。
私がおすすめするのは、次の4つの順番で整理する方法です。
① 経験:どのような仕事を担当したのか
まず、担当した仕事内容を簡潔に説明します。
② 工夫:仕事を進めるうえで何を意識したのか
自分なりに努力したことや、改善したことを伝えます。
③ 結果:その取り組みで何が変わったのか
数字で示せる結果があれば説明します。
数字がなくても、お客様から感謝されたことや、作業ミスが減ったことなど、具体的な変化があれば十分です。
④ 強み:その経験を転職先でどう生かせるのか
最後に、新しい職場で役立つ自分の長所を説明します。
私の場合なら、次のようになります。
| 項目 | 私の経験 |
|---|---|
| 経験 | 金融機関の融資係として延滞管理を担当 |
| 工夫 | 一件ずつ状況を確認し、地道に対応を継続 |
| 結果 | 支店で延滞者ゼロを達成し、融資課が本部から表彰 |
| 強み | 地道な仕事にも粘り強く取り組めること |
このように整理すると、自分の経験を相手に伝えやすくなります。
ただし、実際に経験していないことや、達成していない数字を自己PRに使うのはやめましょう。
面接では、立派に見せることよりも、経験を正確に伝えることが大切です。
(5)異業種への転職でも前職の経験は生かせる
「今までとは違う業界に転職したいけれど、前職の経験は役立つのでしょうか?」
そんな不安を感じる方もいると思います。
私自身も、金融機関から不動産業界への転職でした。
もちろん、銀行の融資業務と不動産営業では、仕事内容が大きく異なります。
しかし、住宅ローンや融資の知識は、不動産営業でも役立ちました。
また、お客様への説明や、数字を確認する習慣なども生かせたと思っています。
例えば、接客業から営業職へ転職する場合なら、お客様の希望を聞き取る力が役立つかもしれません。
事務職から別の業界へ転職するなら、書類管理や正確な作業を続ける力が評価されることもあるでしょう。
大切なのは、前職の肩書だけで自分を判断しないことです。
これまでの仕事で身につけた経験を、新しい仕事でどのように生かせるのか。
この視点で考えると、自分の可能性が少しずつ見えてくると思います。
【関連記事】未経験から異業種への転職を考えている方へ
今までとは違う業界に転職したいけれど、経験がなくても採用されるのか、年収が下がらないか不安に感じる方もいるでしょう。
私自身、金融機関から未経験で不動産業界へ転職し、その後、金融機関時代の約3倍の年収を得られるようになりました。
こちらの記事では、異業種への転職で年収アップを目指すための考え方や、会社選びのポイントについて、実体験を交えて解説しています。
20代の異業種転職で年収アップできる?営業部長が実体験を解説
第3章のまとめ
初めて転職する方は、履歴書や職務経歴書を書く前に、キャリアの棚卸しをしてみましょう。
特別な資格や大きな実績がなくても構いません。
日常業務で努力したことや、周囲から任されていた仕事にも、自分の強みを見つけるヒントがあります。
私自身、金融機関から不動産業界へ転職するときには、カードローンの延滞者ゼロを達成した経験を面接で伝えました。
大切なのは、実績の大きさではなく、自分が何を経験し、どのように仕事へ取り組んできたのかを具体的に説明することです。
次の章では、初めての転職で見落としがちな「転職活動に必要なお金」と「退職するタイミング」についてお話しします。
自分の希望に合った求人を調べてみよう
キャリアの棚卸しができたら、実際にどのような求人があるのか調べてみましょう。
リクナビNEXTでは、勤務地や職種、給与などの条件から求人を探せます。
すぐに応募する必要はありません。
まずは、自分の経験を生かせそうな仕事や、希望する働き方に合った会社があるか、比較してみることをおすすめします。
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4:転職活動に必要なお金と退職のタイミング

初めて転職するとき、意外と見落としがちなのがお金の問題です。
「転職活動には、どのくらい貯金が必要なの?」
「今の会社を辞めてから、ゆっくり転職先を探しても大丈夫?」
「転職先が決まるまで、今の会社で働いた方がよいの?」
こうした疑問を持つ方もいるでしょう。
私は2度の転職を経験していますが、転職するときには仕事内容や給料だけでなく、退職後の生活についても考えておくことが大切だと思っています。
なぜなら、転職活動が予定より長引いたり、新しい会社の給料が振り込まれるまでに時間が空いたりする可能性があるからです。
特に、家賃や住宅ローン、家族の生活費を負担している方は、慎重に準備した方が安心です。
(1)転職には生活費1年分の貯金が必要なのか?
転職について調べると、「生活費1年分の貯金を用意しましょう」というアドバイスを見かけることがあります。
確かに、十分な貯金があれば、転職活動が長引いた場合でも落ち着いて会社を探せるでしょう。
しかし、私はすべての人が転職前に生活費1年分を貯めなければならないとは思いません。
例えば、現在の会社で働きながら転職活動を進める方と、退職してから新しい仕事を探す方では、必要な準備が違います。
在職中なら、基本的には毎月の収入を確保しながら求人を探せます。
一方、退職してから転職活動を始める場合には、仕事が決まるまでの生活費を考えなければなりません。
さらに、転職活動にかかる交通費や、新しい職場で必要になる衣服などの出費もあるでしょう。
まずは、自分がどちらの方法で転職活動を進めるのか考えてみてください。
(2)退職する前に毎月の生活費を計算しよう
私は、転職を考え始めたら、まず毎月の生活費を書き出すことをおすすめします。
例えば、次のような支出です。
- 家賃や住宅ローン
- 食費や日用品
- 電気・ガス・水道料金
- スマートフォンやインターネット料金
- 保険料
- 車の維持費
- 子どもの教育費
- 借入金の返済
- その他の生活費
こうして整理すると、最低限いくら必要なのか見えてきます。
仮に、毎月の生活費が20万円だったとしましょう。
単純計算では、3か月分なら60万円、6か月分なら120万円です。
ただし、退職後には健康保険や年金、住民税などの支払いも考える必要があります。
また、転職先が決まっても、最初の給料が振り込まれるまでに時間が空く場合があります。
そのため、生活費だけでなく、こうした支出も含めて余裕を持った資金計画を立てましょう。
大切なのは、世間で言われている貯金額に合わせることではありません。
自分の生活に必要なお金を把握することです。
(3)働きながら転職活動をするメリット
私が初めて転職する方におすすめしたいのは、可能であれば、今の会社で働きながら転職活動を進める方法です。
その理由は、主に3つあります。
① 毎月の収入を確保できる
転職先がすぐに決まらなくても、生活費を確保しながら求人を探せます。
② 焦って会社を選ばずに済む
貯金が減っていく不安が少なければ、給与や休日、仕事内容などを比較しながら、納得できる会社を探しやすくなります。
③ 希望する会社が見つかるまで検討できる
今の会社で働きながらであれば、希望する求人が見つからない場合も、転職する時期を見直すことができます。
もちろん、働きながら面接の日程を調整するのは大変です。
仕事が忙しく、転職活動の時間を確保しにくい方もいるでしょう。
それでも、収入を維持しながら転職活動ができることは大きなメリットです。
ただし、職場で深刻なハラスメントを受けていたり、心身の健康を損なっていたりする場合には、無理に働き続ける必要はありません。
そのような場合は、健康と安全を優先し、必要に応じて専門機関などに相談してください。
(4)転職先が決まってから退職する方がよい?
「会社を辞めるのは、新しい仕事が決まってからの方がよいのでしょうか?」
私は、生活費に不安がある方には、できるだけ転職先を決めてから退職する方法をおすすめします。
特に、家族がいる方や住宅ローンを返済している方は、収入が途切れる期間を短くできる方が安心でしょう。
ただし、転職先が決まってから退職を申し出る場合には、現在の会社の引き継ぎ期間も考える必要があります。
一般的には、転職先との間で入社予定日を調整し、現在の勤務先には退職の意思を伝えます。
その際には、雇用契約や就業規則などを確認し、必要な手続きを進めましょう。
なお、期間の定めのない雇用契約では、法律上、退職の申し出から原則2週間で雇用契約を終了できる場合があります。ただし、契約内容や事情によって取り扱いが異なることもあります。
会社に迷惑をかけたくない気持ちは大切ですが、必要以上に退職を先延ばしにする必要もありません。
自分の生活と、次の会社への入社時期の両方を考えて準備してください。
【関連記事】退職願を出すタイミングで悩んでいる方へ
転職先が決まったとしても、現在の会社にいつ退職の意思を伝えればよいのか、迷う方もいると思います。
私自身も2度の転職を経験していますが、退職時には次の会社への入社日や、現在の仕事の引き継ぎなどを考える必要があります。
こちらの記事では、退職願を提出するタイミングや、上司への伝え方、退職前に確認したい注意点について解説しています。
退職願いを出すタイミングと注意点を解説
(5)失業給付をあてにしすぎない
退職後のお金について考えるとき、雇用保険の基本手当、いわゆる失業給付を思い浮かべる方もいるでしょう。
失業給付は、一定の条件を満たした方が、求職活動中の生活を支えるために受けられる制度です。
ただし、退職すれば誰でもすぐに給付金を受け取れるわけではありません。
雇用保険の加入期間や離職理由などによって、受給資格や給付日数、支給開始時期などが異なります。
また、受給にはハローワークでの手続きが必要です。
そのため、退職後の生活費を計算するときには、失業給付が必ず予定どおり入ることを前提にしない方が安心です。
制度については、退職前にハローワークや厚生労働省の案内を確認しておきましょう。
第4章のまとめ
初めての転職では、求人探しや面接対策だけでなく、転職活動中の生活費も準備しておくことが大切です。
必ずしも全員が生活費1年分を貯金する必要はありませんが、収入が途切れる可能性がある場合には、十分な備えが必要です。
私は、可能であれば、働きながら転職活動を進める方法をおすすめします。
収入を確保しながら、自分に合った会社をじっくり比較できるからです。
ただし、心身の健康に問題がある場合には、無理に今の仕事を続ける必要はありません。
大切なのは、転職を成功させることだけでなく、転職活動中の生活も守ることです。
次の章では、転職を考えるときに大切な、家族との相談と転職後の生活設計についてお話しします。
5:家族との相談と転職後の生活設計

初めての転職準備で、最後にお伝えしたいことがあります。
それは、転職した後の生活について考えておくことです。
「今の会社を辞めたい」
「もっと給料の高い会社に転職したい」
「自分がやりたい仕事に挑戦したい」
こうした気持ちは、もちろん大切です。
しかし、転職によって変わるのは仕事内容や給料だけではありません。
勤務時間、休日、通勤時間、家族と過ごす時間など、毎日の生活にも変化が生まれることがあります。
私は2度の転職を経験しましたが、最初の転職と2度目の転職では、会社を選ぶ基準が大きく違いました。
その理由は、家族ができたことで、自分が大切にしたいものが変わったからです。
(1)家族がいる方は転職後の生活について相談しよう
結婚している方や、子どもがいる方が転職する場合には、できるだけ家族と話し合うことをおすすめします。
例えば、転職によって次のような変化が考えられます。
- 毎月の収入が増える、または減る
- 勤務時間が変わる
- 土日や祝日に休めなくなる
- 通勤時間が長くなる
- 引っ越しが必要になる
- 仕事に慣れるまで帰宅時間が遅くなる
こうした変化は、自分だけでなく、一緒に生活している家族にも影響することがあります。
私は現在、不動産会社の営業部長として採用面接にも関わっています。
転職希望者とお話しするときには、仕事内容や給与だけでなく、勤務時間や休日などが本人の希望する生活に合っているかも大切だと感じます。
特に家族がいる方は、転職によって家計や生活のリズムがどう変わるのか、事前に話し合っておくと安心です。
もちろん、転職には必ず家族全員の了承が必要という意味ではありません。
最終的に自分の働き方を決めるのは本人です。
ただ、転職によって生活を共にする人に影響があるなら、その不安や希望にも耳を傾けることが大切だと思っています。
(2)私が2度目の転職を決めた理由は家族との時間だった
ここで、私自身の経験をお話しします。
私は新卒で金融機関に就職し、約7年間働いた後、不動産会社へ転職しました。
最初の転職では、とにかく収入を増やしたいという気持ちが強かったのです。
不動産営業の仕事は決して楽ではありませんでした。
営業教育も厳しく、覚えることもたくさんありました。
それでも、社長や上司に恵まれ、必死になって仕事を続けました。
その結果、金融機関時代の約3倍の年収を得られるようになりました。
若い頃の私にとっては、大きな目標を達成できた転職でした。
しかし、結婚して子どもが生まれると、少しずつ考え方が変わってきました。
「子どもの運動会に参加したい」
「家族と一緒に過ごす時間を増やしたい」
「仕事だけでなく、家庭で過ごす時間も大切にしたい」
そんな思いが強くなっていったのです。
もちろん、収入は生活するうえで大切です。
しかし、年収が高いことだけが、自分にとって幸せな働き方ではないと気づきました。
そこで私は、2度目の転職を決意しました。
今度は、収入だけではなく、休日や働く地域、会社の規模、任される仕事内容なども考えて転職先を選びました。
そして、地域密着型の不動産会社へ転職したのです。
会社の規模は以前より小さくなりましたが、売買営業だけでなく、賃貸管理や社員の育成、会社の運営など、幅広い仕事に関わるようになりました。
現在は営業部長として働いています。
私が2度の転職から学んだのは、人生の段階によって、自分に合った働き方は変わるということです。
【関連記事】不動産業界への転職を考えている方へ
私は金融機関から不動産業界へ転職し、最初は収入を重視して働いていました。
その後、家族との時間を大切にしたくなり、地域密着型の不動産会社へ2度目の転職をしました。
不動産業界には、売買営業、賃貸営業、賃貸管理など、さまざまな仕事があります。
こちらの記事では、現役の不動産営業部長としての経験をもとに、リクナビNEXT、宅建Jobエージェント、地元の不動産会社への直接応募という3つの求人の探し方を詳しく紹介しています。
不動産業界への転職におすすめの求人の探し方3選!営業部長が解説
(3)転職後の生活を具体的に想像してみよう
転職先を選ぶときには、入社した後の生活を具体的に想像してみてください。
例えば、次のようなことです。
① 朝は何時に家を出るのか
通勤時間が長くなると、毎日の生活に影響します。
② 帰宅するのは何時頃になるのか
勤務時間だけでなく、残業や繁忙期の働き方も確認しましょう。
③ 休日はどのように過ごせるのか
土日休みなのか、平日休みなのかによって、家族や友人と過ごせる時間も変わります。
④ 給料が変わっても生活できるのか
年収が上がる場合もあれば、未経験の業界へ転職することで、一時的に収入が下がる場合もあります。
家計に無理がないか確認しましょう。
⑤ 5年後、10年後はどんな生活を送りたいのか
仕事で昇進したいのか、専門知識を身につけたいのか、将来独立したいのか。
あるいは、家族との時間や趣味を大切にしたいのか。
こうした希望によって、選ぶ会社も変わってくるでしょう。
私自身、20代の頃と40代の頃では、仕事に対する考え方が大きく違いました。
だからこそ、今の自分が何を大切にしたいのか考えてほしいと思います。
(4)家族の反対がある場合はどうすればよい?
転職したいと家族に相談したとき、反対されることもあると思います。
例えば、
「今の会社は安定しているのに、辞める必要があるの?」
「転職して給料が下がったら生活はどうするの?」
「せっかく長く働いてきたのにもったいない」
このように言われることがあるかもしれません。
そんなときは、反対されたことだけに腹を立てるのではなく、相手が何を心配しているのか聞いてみましょう。
収入が不安なのか。
転職先の会社がどのような会社なのかわからないのか。
それとも、これからの生活が想像できず心配しているのか。
理由がわかれば、具体的に説明できることもあります。
例えば、転職先の仕事内容や給与、休日、通勤時間などを整理して伝える方法があります。
また、転職先が決まるまで今の会社で働く予定なら、そのことを説明するだけでも安心につながるかもしれません。
ただし、家族から反対されているからといって、自分の希望をすべて諦める必要はありません。
特に、今の職場で深刻なハラスメントを受けていたり、健康に悪影響が出ていたりする場合には、自分の安全を優先してください。
家族との話し合いは、転職を諦めるためではなく、お互いの希望や不安を理解するために行うものだと思います。
(5)転職成功の基準は人によって違う
私は、転職が成功したかどうかは、年収だけでは決められないと思っています。
もちろん、収入が増えることは大きな魅力です。
私自身、最初の転職では年収が約3倍になり、念願だったマイホームを購入することもできました。
しかし、その後は家族との時間を大切にしたくなり、2度目の転職をしました。
そして、現在の仕事を自分の適職だと感じられるようになりました。
振り返ると、私にとっての転職成功は、収入を増やしたことだけではありません。
そのときの自分が大切にしたい目標に向かって、働き方を変えられたことだったと思います。
読者の皆さんも、転職を考える理由はそれぞれ違うでしょう。
収入を増やしたい方。
新しい仕事に挑戦したい方。
人間関係を改善したい方。
家族との時間を増やしたい方。
どれも大切な理由です。
他人と比較するのではなく、自分が納得できる働き方を見つけてほしいと思います。
第5章のまとめ:初めての転職準備で大切な5つのこと
今回は、初めて転職する方に向けて、転職前に準備してほしい5つのことをお伝えしました。
1:転職したい理由と実現したい目標を整理する
2:やりたい仕事が決まらなくても、希望する働き方から考える
3:キャリアの棚卸しで、自分の経験や強みを見つける
4:転職活動に必要なお金と退職のタイミングを考える
5:家族と相談し、転職後の生活を具体的に想像する
私は初めて転職を考えたとき、求人情報誌を何度も読みながら、1年以上悩み続けました。
しかし、自分が転職して実現したいことを整理してからは、進むべき方向が見えてきました。
その結果、金融機関から不動産業界へ転職し、収入面で目標を達成できました。
そして、家族が増えてからは、働き方を見直すために2度目の転職をしました。
転職は、人生のすべてを一度に変える魔法ではありません。
しかし、自分の働き方や将来を見つめ直す大きなきっかけにはなります。
大切なのは、焦って会社を辞めることでも、条件のよい求人を見つけることだけでもありません。
自分がどのような人生を送りたいのか考え、そのために必要な準備を一つずつ進めることです。
この記事が、初めての転職を考えている皆さんの参考になればうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!(^_-)-☆

